優勝争い&クライマックスシリーズ進出争いのカギを握る各球団の監督の采配に注目!

いよいよ優勝争い&クライマックスシリーズ進出争いの勝負どころを迎えるプロ野球。そのカギを握るのが、各球団の指揮を執る12人の監督だ。

特に今年は、例年になく監督の顔ぶれが「新しい」シーズンでもある。パ・リーグでは半分の3人が監督歴2年以下、そしてセ・リーグでは史上初めて6人全員が40代&監督歴3年以下と、世代交代が一気に進んだ。

かつての野村克也監督のような、誰もが知る“名将”なき今の球界で、本当に実力のある監督は誰なのか? 『週刊プレイボーイ』34・35合併号では、多くの関係者の証言をもとに12人を格付けしてみた。

ここでは厳しい評価から紹介しよう。まずは西武・田邊徳雄監督。2014年途中に監督代行に就任した際に好采配を見せた印象が強いが、正式な監督就任後はサッパリいい話を聞かない。

「『“代行”が取れると重みがまるで違う。代行がどれだけ気楽だったか』と本人も言っています(苦笑)。ダメでもともと、チームが浮上すれば手柄となる代行と、勝敗の全責任を負う正式監督は、まったく違う仕事だという好例です」(スポーツ紙デスク)

特に今年は「パワプロだったらすごい打線なのに、なんで勝てないの?」(パ某球団関係者)と皮肉られるほど采配も疑問だらけ。最近ではついに、次期監督と目される潮崎哲也ヘッドコーチが野手の起用法にも関与し始めたと噂されており、むしろそっちに注目すべきか。

そして次に、阪神・金本知憲監督。就任直後から「超変革」を掲げ、若手を積極登用してきたものの、まさに笛吹けど兵踊らず。前半戦終了時にはこんなコメントを残した。

「ここまで打てないとは。特に主力の鳥谷(敬)、ゴメスの不振が想定外」

正直な胸の内だろうが、監督としては“アウト”だ。

「結局はベテランや外国人頼みだと言ってしまったようなもの。監督からすれば、若手には実力も覇気も足りないと痛感した前半戦だったのでしょうが、逆に選手たちは、相手よりもベンチの顔色を見ながらプレーしています」(在阪テレビ局関係者)

また、指導面でも「監督」としての立ち位置をつかみかねている部分もある。

「本来ならもっとコーチに任せ、全体を見るべきなのですが、打撃指導を自分でやってしまうことが多いんです。一方で、投手陣に関しては『投手のことはわからないから』と、完全にコーチ任せ。評論家ならともかく、監督が『わからない』では無責任といわれても仕方ありません」(前出・スポーツ紙デスク)

休養が発表され事実上の解任となった中日・谷繁監督より、このふたりはランキング下位だったというわけだが…。

発売中の『週刊プレイボーイ』34・35合併号では、全1位~12位までを掲載。各球団の熱烈なファンからは議論を呼ぶかもしれない結果を、是非ご覧いただきたい。

(取材・文/本誌野球班)

■週刊プレイボーイ34・35合併号「プロ野球12球団監督格付け!!!」より