過去最多のメダルを獲得したリオ五輪を振り返る 過去最多のメダルを獲得したリオ五輪を振り返る

熱戦の余韻覚めやらぬリオ五輪。今大会、日本選手団は過去最多の41個のメダルを獲得する活躍を見せてくれた。

連日の深夜観戦で絶叫していた人も、後日のニュースで歓喜していた人も、名場面を切り取った写真で感動の瞬間を振り返ろう!

●8月6日(土) 競泳・400メートル個人メドレー

萩野公介(22歳) 金メダル、瀬戸大也(22歳) 銅メダル

■同級生ライバルがW表彰台!

幼い頃からライバルとして競い合ってきた萩野と瀬戸が、ふたり揃ってメダルを獲得。萩野は昨年骨折した右肘のケガを乗り越え、日本記録での金メダルとなった。五輪で競泳男子の日本選手が同時に表彰台に立ったのは60年ぶり。競技初日に入ってきたビッグニュースに日本中が湧いた。

●8月8日(月) 柔道・73キロ級

大野将平(24歳) 金メダル

■最後まで一本を狙い続ける柔道で頂点に!

ポイントを稼ぎ、判定勝ちを狙う戦術が主流になっている現代柔道。そんな中、大野は常に攻める姿勢を崩さず、決勝でも鮮やかな一本勝ちで優勝を決めた。伝統の「日本柔道」を見事に体現し、前回のロンドン大会で金メダルゼロに終わった男子柔道復権を象徴する存在となった。

●8月9日(火) 体操団体 金メダル

山室光史(27歳)、田中佑典(26歳)、内村航平(27歳)、加藤凌平(22歳)、白井健三(20歳)

■“栄光の架け橋”から12年。チーム力がもたらした金メダル

予選ではミスが重なり、4位での決勝進出となった日本。キャプテンの内村の悲願である「五輪での団体金メダルに」暗雲が立ち込めた。しかし、いざ決勝が始まってみれば、それぞれが実力を発揮。層の厚さを見せつけ、アテネ五輪以来の金メダルを獲得した。

●8月9日(火) 競泳4×200mリレー 銅メダル

萩野公介(22歳)、江原騎士(23歳)、小堀勇気(22歳)、松田丈志(32歳)

■「松田さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」

最後の五輪となるチームリーダーにメダルを。そんな若手選手たちの思いを受け取ったアンカー・松田が3位を死守し、同種目で東京五輪以来となるメダルをもたらした。ロンドン大会では北島康介を「手ぶらで帰すわけにはいかない」とチームを奮い立たせた松田が、頼もしい後輩たちと共に笑顔で健闘を称えあった。

ナダルとの死闘を制した錦織圭

●8月10日(水) 体操・個人総合 

内村航平(27歳) 金メダル

■奇跡の大逆転を呼んだ王者の底力

「金メダル確実」と言われていた内村だが、5種目を終えた時点で2位とまさかの展開に。しかし、追い込まれた王者は、プレッシャーがかかる最終種目の鉄棒で完璧な演技を披露。0・099点差で逆転優勝を果たした。競技終了後、記者からの「審判に愛されているのでは?」という質問に2位のベルニャエフ(ウクライナ)が「無駄な質問」と一蹴した“男気”も話題になった。

●8月10日(水) 卓球・個人

水谷準(27歳) 銅メダル

■日本卓球界初のメダルにエース水谷が吠えた!

準決勝で世界ランク1位の馬龍(中国)に敗れ、3位決定戦でもフルセットに及ぶ熱戦に。最終セット、メダルが近づくにつれて大きくなる水谷の咆吼(ほうこう)には、前日に女子シングルスでメダルを逃した福原愛を始め、「今までメダルに届かなかった人たちの分まで」という思いが込められていた。

●8月14日(日) テニス・シングルス 

錦織圭(26歳) 銅メダル

■メダル獲得へ、天敵・ナダルとの死闘を制す!

3位決定戦に回った錦織の相手は、元世界ランク1位のナダル(スペイン)だった。これまで1勝9敗と分が悪い相手に対して第1セットを先取し、第2セットもゲームカウント5‐2と勝利に王手をかけたところでナダルの猛追に遭い、そのセットを落としてしまう。しかし、錦織はそこで崩れずに勝負の第3セットを奪取。日本テニス界96年振りのメダルをもたらした。

日本リレー史上最速メンバー

●8月17日(水) 卓球団体 銀メダル

水谷隼(27歳)、吉村真晴(23歳)、丹羽孝希(21歳)

■絶対王者の背中が見えた、価値ある銀メダル

決勝へと駒を進めた日本チームの前に立ちはだかったのは、絶対王者の中国。世界ランク上位を占める相手選手のパワー・スピードに圧倒され、金メダルには届かなかったが、エース水谷が中国4強の一角を崩す勝利を挙げるなど、4年後の打倒・中国に期待が膨らむ戦いを見せてくれた。

●8月19日(金)陸上・50km競歩

荒井広宙(28) 銅メダル

■「まさかの失格!?」から安堵の銅メダル

トップから26秒差の3位でゴールした荒井だったが、4位に入ったカナダ選手への妨害があったとして一度は失格処分に。その後、処分を不服とした日本陣営の抗議が認められ、無事に銅メダルが確定した。二転の末に競歩界初のメダルを手にした荒井は「予想外の展開だったが、確定してよかった」とほっとした表情を見せた。

●8月19日(金) 陸上・4×100mリレー 銀メダル

山県亮太(24歳)、飯塚翔太(25歳)、桐生祥秀(20歳)、ケンブリッジ飛鳥(23歳)

■これぞ、日本リレー史上最速メンバー!

9秒台を狙えるメンバーが揃い、大会前からメダルが期待されていた4×100mリレー。お家芸であるバトンパスの鮮やかさもしっかりと継承され、もたつくアメリカチームを上回る銀メダルを獲得。4年後の東京五輪では、ボルトが抜けたジャマイカを越えて優勝へーーそんな期待を抱かせる痛快な走りだった。

(写真/日本雑誌協会)