来春のWBCで、さらにメジャーの評価が上がるようだと、獲得競争は一層、激化するはずだ

日本ハムがシーズン終盤の大逆転でリーグ優勝を果たした。これにより一気に現実味を帯びてきたのが大谷翔平(22歳)のメジャー挑戦だ。パ・リーグの某球団関係者が言う。

「メジャー志向の大谷を入団させる際、日本ハム球団側がサイドレター(正式契約とは別の申し合わせ書)を取り交わしたというのは、球界では公然の秘密です。内容は、大谷と球団が折り合えば早期にメジャー入りを承認し、後押しするというもの。年限は諸説ありますが、ダルビッシュが海を渡った入団7年以内で間違いない」

大谷は入団4年目の今季、二刀流フル回転で自身初のリーグ優勝に貢献。これにより、日本ハムもついにメジャー行きにGOを出す見込みだという。

「今季はMVP確実ともいえる活躍ぶりで、まさに大谷あっての大逆転優勝でした。さらに、この優勝で球団にはかなりの増収も見込めるとあっては、日本ハムも大谷のメジャー行きにNOとは言えなくなる」

注目される移籍の時期だが、関係者の間では来オフが“本命”と見られている。

「実は大谷は、来春に行なわれるWBCへの参加に誰よりも意欲的といわれています。もし、今オフの移籍となれば、獲得するメジャー球団側が『公式戦前にWBCで故障でもされたらたまらない』と難色を示すのは必至。そのため、WBCが終わった来オフが本命視されているというわけです」(スポーツ紙デスク)

リーグ優勝、WBC出場を経てメジャーへ。そんな青写真が球団と大谷の双方にあったのだとすれば、今季終盤、栗山監督の無理使いとも思える起用にも納得がいく。

「来季は二刀流を続行するのか、それともどちらかに力点を置くかを見定めるシーズンになるでしょう。いずれにしても無理はさせない緩いシーズンになるはず」(前出・パ・リーグ某球団関係者)

メジャー移籍に向けた大谷フィーバーがヒートアップするのは時間の問題だ。