安定した球速で広島カープ投手陣を引っ張り、25年ぶりのリーグ優勝に貢献する活躍で、今年の沢村賞受賞も決定したクリス・ジョンソン(32歳)。
来日初年度から、ジョンソンはすごかった。14勝7敗、防御率1.85を記録し、最優秀防御率のタイトルを獲得。今年は勝ち星をひとつ上乗せし、15勝7敗、防御率2.15と、これまた素晴らしい成績だ。
彼の代名詞といえば、右打者のインコースに食い込む魔球「スパイクカーブ」。一般的なカーブより速く、それでいて大きく鋭く変化するこの球を駆使して、凡打の山を築いてきた。
「この2年間、打者はほとんど対応できていない。インローのボールはわかっていても打てない状態」(野球評論家・里崎智也氏)というほど日本球界では無双している。
一方、マウンド上でのクールな投げっぷりとは裏腹に、ジョンソンはチームメイトを優しく気遣う一面もあるという。カープ大好き芸人、ザ・ギース尾関高文が語る。
「彼はとにかくナイスガイなんですよ。ファインプレーをした野手にお礼をベンチで言うのは基本。初登板でノーヒットノーランを狙えたのに鈴木誠也選手がポテンヒットを許してしまったときには、試合後にハグをして『大丈夫だよ』と伝えたそうです」
球場の外では意外におちゃめな一面も見せるらしい。広島市内在住のカープ居酒屋店主が証言する。
「生放送のテレビ中継に、偶然映り込んだことがあります。奥さんと一緒にスタバに入ろうとしていたところだったんですけど、カメラをのぞき込んでいました。あれは絶対わざとやっていますね。こないだも優勝祝いのちょうちん行列に乱入している姿が映っていましたし、もはやプロの通行人です(笑)」
マウンドではクール、ベンチではナイスガイなジョンソンは、球場の外でも愛されている。発売中の『週刊プレイボーイ』45号では、そんな“球団史上最高の助っ人外国人投手”の実態を広島で聞き取り調査。是非ご覧いただきたい。
(文/テクモトテク)
■週刊プレイボーイ45号「32年ぶりの日本一はこの男にかかっている!! 広島カープ ジョンソン大研究!!」より