今オフは元西武の岸ら、FA選手の獲得に積極的な楽天。一見、大盤振る舞いのようにも見えるが…… 今オフは元西武の岸ら、FA選手の獲得に積極的な楽天。一見、大盤振る舞いのようにも見えるが……

楽天がFCバルセロナとのグローバルパートナー契約を結んだのは16日のこと。契約金は4年総額約257億円!

「楽天とFCバルセロナには共通の価値観がある」

と、ご満悦だった楽天の三木谷浩史会長兼社長は、その2日前の14日、東北楽天ゴールデンイーグルスのオーナーとして3年ぶりにプロ野球のオーナー会議に出席。

「世界レベルのリーグを作り、プロとして最高のプレーを見せるためには、日本人も外国人もない」と外国人枠の撤廃をぶち上げるなど、ここでも“グローバル化”を叫び、存在感を発揮した。

そんなオーナーに、ため息をつくのは球団関係者だ。

「楽天の本社事業と球団運営が別モノというのは理解していますが、せめてバルサに使う金額の1割でも球団に投じてもらえたら助かるんですけどね…」

スポーツ紙のデスクが言う。

「三木谷オーナーは“口は出すが金は出さない”オーナーの典型です。今オフは西武からFAした岸孝之を獲得。さらに日本ハムの陽岱鋼獲りを目論むなど一見、大盤振る舞いしているように見えますが、それ以外は呆れるほどのシブチンぶりです(苦笑)」

特に記者たちを呆れさせたのが、ルーキーとして入団したオコエ瑠偉の契約更改だ。

「オコエはシーズン前半の観客動員に最も貢献した選手で、グッズの売れ行きもチームトップクラス。ならば多少の期待料がつくのが普通なのに、契約更改ではなんと1200万円の現状維持。これには球団関係者たちもアゼンとしていましたよ」

ちなみに今季のドラフトでは育成含め14名が入団したが、契約金、年俸総額は約5億3千万円に抑えた。

「ソフトバンクが同じ育成含め10名で約6億6千万円。比べると、そのシブチンぶりが浮き彫りになります」

グローバル化もいいけれど、もうちょっと国内も見てほしい?