20勝を達成した大谷はメジャー挑戦を表明した(写真は札幌ドーム)

2017年も注目のイベントが目白押し、そこで様々な競技の結果を大予想。願えば叶う…はず、スポーツのビッグな初夢をシミュレーション! プロ野球の大谷翔平は今年も快刀乱麻の大活躍を見せるか?

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■まさに獅子奮迅。フル稼働の大谷翔平がマウンドに立つ

「8番・投手」のリアル二刀流で幕を開けた大谷翔平の2017年シーズン。「昨年の自分を超えたい」という宣言通り、開幕からフル稼働で存在感を見せつけた。その大谷の獅子奮迅の活躍に導かれるようにチームも快進撃を続け、ライバルのソフトバンクを引き離す。10月1日、ついにマジック1で西武戦(札幌ドーム)を迎えた。

この日は「3番・投手」として先発のマウンドに上がった大谷は、初回からいきなり160キロを超すストレート主体のピッチングで西武打線を圧倒。打っても7回にシーズン50本目となる特大のアーチをレフトスタンドに狙い打ちするなど、試合の勝利とリーグ優勝を決定づけた。

投手としては、2013年の田中将大以来となるシーズン20勝を達成した大谷は、シーズン終了後に「自分の力がどこまでアメリカで通用するのか試したい」とメジャー挑戦を表明した。

シーズン中から水面下でメジャーリーグ30球団による争奪戦となっていた大谷に市場価値は、5年・総額300億円ともいわれたが、2016年に結ばれた新労使協定により、移籍金は約1千万ドル(約11億4千万円)、1年目はマイナー契約という低条件。しかし、大谷は「お金に関心はない。月に1万円以上は使い道がわかりません」と言い残して23歳の若さで海を渡った…。

※編集部注:この記事はあくまでも予想です。

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そもそもシーズン20勝&50本塁打など、実現可能なのか。日本ハムOBで解説者の岩本勉氏に聞いてみた。

「20勝はまったく不可能ではない数字だと思います。それを実現するには、投球術というのをもっと磨かなくてはいけません。もちろん、今のパワー中心のピッチングでもそれなりに勝ち星を挙げるとは思いますが、そこにうまさが加われば、間違いなく20勝はできると思います」

一方、50本塁打についてはどうか。再び岩本氏が言う。

「打者として2016年の成績は、二刀流ということを考えれば、キャリアハイに近い数字だと思っています。2016年以上に登板が増えれば、自ずと打席数は減ると思いますし、相手バッテリーのマークも厳しくなる。正直、50本塁打は厳しいと思います。ただ、大谷はこれまで野球界の常識を何度も破ってきたように、誰も想像できなかったことをやってのける選手です。20勝&50本塁打も100%ありえないとは言えません。それが大谷なんです」

いずれにしても、日本で大谷のプレーを見ることができるのは今年が最後の可能性大。その勇姿を目に焼き付けておきたい。