誰もが見てみたいドリームチーム。実現可能性はあるのか!?

2017年も注目のイベントが目白押し、そこで様々な競技の結果を大予想。願えば叶う…はず、スポーツのビッグな初夢をシミュレーション! 野球では3月のWBCで侍ジャパンが頂点を目指す!

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■イチロー、ダルビッシュらメジャー組参戦で優勝を狙う!

2017年3月22日、ドジャースタジアム。侍ジャパンの守護神・上原浩治がドミニカの4番・エドウィン・エンカーナシオンを伝家の宝刀“スプリット”で空振り三振に打ち取る。2大会ぶりとなるWBC制覇の瞬間だ。

次々と選手たちがマウンドに集まり、もみくちゃになって歓喜の輪が広がった。その中心にいるのは小久保裕紀監督…じゃなくて、大谷翔平、そしてイチローだ。

試合後、イチローは興奮冷めやらぬ表情でこう語った。

「このメンバーで負けるわけにはいかなかった。日本野球のプライドを世界に見せられたことがうれしい」

大会前、侍ジャパンの最大の焦点はメジャー組の参戦があるのかどうかだった。小久保監督は「大谷翔平を筆頭に、国内組の選手たちは間違いなくこれまでで最強レベル。そこにメジャー組が加わってくれればドリームチームがつくれる。ぜひ力を貸してほしい」とメジャー組に参戦を呼びかけた。その思いに真っ先に反応したのが、43歳になるイチローだった。

「自分にとってもラストチャンスとわかっている。みんな、史上最強のメンバーで世界一を目指そうじゃないか」

大ベテランの魂のこもった呼びかけに対して、これまで不参加が濃厚とされていたメジャー組の様子に異変が起きた。上原をはじめダルビッシュ有、岩隈久志、田中将大、前田健太……が次々と翻意してWBC参加を表明。

ケガや疲労のリスクを理由に出場を認めようとしないメジャー球団側に対して、選手自身が説得を試み、最後は「我々はサムライである。武士道とは死ぬことと見つけたり」とだけ言い残して、半ば強引にチームに合流する。文字通り、ここに史上最強の侍ジャパンが完成したのだった。

※編集部注:この記事はあくまでも初夢予想です。

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誰もが見てみたいドリームチーム。はたして、その実現可能性はあるのか? 解説者の野村弘樹氏に聞いてみた。

「メジャー組の選手たちが加われば、間違いなく大きな戦力になります。ただ、彼らのようにメジャーでプレーしている選手たちは、自分たちの意思で決められないツラさがあります。出たくても、球団の了承がなければ出られない。特にピッチャーは調整の難しさがあり、チームとしても簡単に出せない。そこがWBCの難しさだと思います」

む、無念なり。しかし、苦難を乗り越え、ひとりでも多くのメジャー組が参加してくれれば、2大会ぶりの優勝もグッと近づくに違いない。