驚異の勝率59・8%!
高梨沙羅が1月29日にルシュノブ(ルーマニア)で行なわれた、ノルディックスキーのW杯ジャンプ女子個人第12戦で勝利。2011年12月のリレハンメル大会(ノルウェー)に初出場してから85試合目で50勝を挙げた!
さらに2月4日、5日のヒンツェンバッハ(オーストリア)で2勝し、通算52勝まで記録を伸ばしている。
その圧倒的な高梨の強さをスポーツライターの折山淑美(としみ)氏は、こう解説する。
「彼女の武器は、踏み切りからスピードを落とさず空中姿勢に移ることのできる技術力の高さ。もちろん男子に比べ、女子のジャンプは層が薄いため、優勝の可能性がある選手は、現時点で5人前後という事情もありますが、彼女の勝率は桁外れです。ライバル選手の成長速度以上に彼女も成長を続けているので、今後も勝利を量産し続けるでしょう」
シーズンは残り5戦。男女を通じて歴代最多記録を持つ、グレゴア・シュリーレンツァウアー(男子・オーストリア)の53勝も射程圏内だ。
2014年のソチ五輪では、まさかの4位に沈み、涙を流した高梨。来年開催される平昌(ピヨンチャン)五輪では、表彰台の一番高い場所で笑っているはずだ!
*成績は2月8日現在
(写真/アフロ)