トヨタの参戦マシンは小型車のヤリス(日本名ヴィッツ)。マイクロソフト協力の下、走行データを徹底解析し、マシンの性能を高める。写真のようにマシンが飛ぶのは当たり前の世界。タフなクルマしか勝てない! トヨタの参戦マシンは小型車のヤリス(日本名ヴィッツ)。マイクロソフト協力の下、走行データを徹底解析し、マシンの性能を高める。写真のようにマシンが飛ぶのは当たり前の世界。タフなクルマしか勝てない!

トヨタがやってくれた。2月12日、自動車レースの世界ラリー選手権(WRC)第2戦スウェーデンでトヨタガズーレーシングのヤリスが優勝。

18年ぶりのWRC復帰となる、今年1月の初戦でいきなり2位と好発進。そして第2戦の今回、表彰台の頂点に立つという快挙を達成したのだ。

トヨタガズーレーシングのチーム総代表である豊田章男社長も、「その日が来るのを心の底から願っていましたが、こんなに早くその瞬間が訪れるとは想像を超えていた」とコメント。それほどのミラクルだった。

では、なぜトヨタは強いのか。そして年間王者になれる可能性は? 自動車ジャーナリストの河口まなぶ氏に聞いた。

「トヨタの躍進の背景には、チーム代表として、かつてWRCにおいて三菱で何度もワールドチャンピオンに輝いているトミ・マキネン氏が就いたのが大きい。ただ、残り11戦もあり、次戦は高気温・高標高と非常に過酷なメキシコ。WRCは甘い世界ではありません」

とはいえ、WRCでトヨタが年間王者になる姿をやっぱり見てみたい。さあ、いっちゃえ、トヨタ~ッ!

『週刊プレイボーイ』10号(2月20日発売)ではトヨタのWRC優勝秘話を掲載中!

(取材・文/黒羽幸宏 写真協力/トヨタ自動車)

 18年ぶりのトヨタ優勝に笑顔を見せるドライバーのミーカ・アンティラ(左)。チーム代表のトミ・マキネン(中央)。ドライバーのヤリマッティ・ラトバラ(右) 18年ぶりのトヨタ優勝に笑顔を見せるドライバーのミーカ・アンティラ(左)。チーム代表のトミ・マキネン(中央)。ドライバーのヤリマッティ・ラトバラ(右)