ついに開幕した今シーズンのプロ野球。過去のWBCイヤーも、代表選手たちのシーズンはくっきりと明暗が分かれた。
24勝0敗の田中将大(当時、楽天)のような大活躍もあれば、松坂大輔(当時、レッドソックス)のように無理がたたり故障に至るケースも…。今年の侍たちはどうなる!?
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スポーツ紙デスク 今年もシーズンが開幕したけど、過去の例を見ても、WBCイヤーは死闘から帰ってきた代表選手たちの好不調が優勝争いを左右するよね。セ・リーグでは3人選出の広島なんか、昨年の優勝からそのままいいムードで行きそうだけど。
記者C 山田哲人も最初は慣れない国際大会に苦労したけど、2次ラウンドでは実力を発揮。メジャースカウトからも「お世辞抜きにリストアップされるレベル」と高評価でした。
スポーツ紙デスク ヤクルトでは、バレンティンもオランダ代表の4番として活躍、ベストナインに選ばれたよね。メジャーからの誘いを待つという意味では、彼のほうが切実でしょ。
記者A 32歳という年齢的にも、そろそろメジャー復帰のラストチャンス。WBCに続き、シーズンでも好成績を出してアピールしたい気持ちは強いはずです。前回WBCの年も60本塁打と大爆発したし、今年も期待大ですね。
記者B 山田も元はあまりメジャー志向が強い選手じゃないけど、おだてられると乗るタイプだけにわからない(笑)。ふたりが気分よくプレーするシーズンになりそうなのは心強いけど、球団としては“W流出”は避けたいだろうな。
記者C メジャー志向といえば、DeNAの筒香嘉智も不動の4番として大活躍し、レベルの高い投手との対戦でかなり刺激を受けたようです。でも、実はその頃、“外野”では中畑清前監督が「筒香を育てたのは俺だ!」と盛んにアピールしていたとか…。
スポーツ紙デスク はっきりとは言わないまでも、あちこちでそれをにおわせる発言が目立っていたみたい(笑)。侍ジャパンの次期監督候補に挙げられているから、鼻息も荒いんだろう。
記者A ただ、筒香本人は「2015年の春季キャンプで松井秀喜さん(元巨人、ヤンキースなど)のアドバイスを受け、ポイントをつかんだ」と明言しているし、むしろ監督時代の中畑さんの口出しにはうんざりしていたんですが(苦笑)。
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(写真/小池義弘)