二刀流どころか、交流戦の出場すら危ぶまれる大谷。痛めた右足首を2月に手術していれば…

4月8日、日本ハムの大谷翔平がオリックス戦でのプレー中に、左太もも裏を負傷。左大腿二頭筋肉離れと診断され、復帰には6週間近くかかる事態となった。

パ・リーグ某球団の関係者が言う。

「大谷の今回の肉離れは、WBC欠場の引き金となった右足首の痛みと無関係ではありません。おそらく、右足首の負担を減らすため、左足に負荷がかかっていたんでしょう。そもそも右足首が完治していないのに、なぜ打者として使い続けたのか。今回のケガは起用し続けた栗山英樹監督の責任も大きいと言わざるをえないでしょう」

これには栗山監督も動揺を隠せない様子だ。

「何かにつけ『僕の責任』が口癖だった栗山監督ですが、今回に関してはよほどショックだったのか、お決まりのコメントも出ませんでした」(スポーツ紙記者)

これまで栗山監督は、大谷に限って言えば過保護なまでに大事を取り、慎重に起用してきた。なのに今回の足首痛ではWBCを辞退したにもかかわらず、開幕から指名打者として起用を続けていた。

「専門医師によると、動きによっては痛みが出ないこともある箇所なので、ならば打者でプレーしていこうと本人とも合意していたようです。実際、大谷のいない打線は破壊力も激減しますから、監督としては出場できるならばやってほしいと思うのは当然でしょう」(スポーツ紙デスク)

その一方で、こんな見方もある。

「栗山監督は“一番いい時期に監督を辞めてフロントの仕事がしたい”との思いがあるらしく、今オフ、勇退が濃厚とみられています。そのため大谷は自分が監督である間にポスティングでメジャーに送り出したいという気持ちがかなり強いようなんです」(前出・パ・リーグ球団関係者)

メジャー志望だった大谷を日本ハムに入れ、育てたのが自分ならば、送り出すのも自分の仕事ということなのか。

「栗山監督は、大谷の後見人としての影響力や存在感を誇示したいように見えてなりません。なんとしてでも今オフ、メジャーに送り出したいという焦りが今回のケガにつながったのだとしたら本末転倒もいいとこ。足首痛も太ももの肉離れも、癖になりかねないケガ。大谷の将来を考えたら、まずはしっかり治させることが監督の役目でしょう」(前出・パ・リーグ球団関係者)

このままいけば、シーズン終了後の右足首の手術は避けられないともいわれる大谷。メジャー行きに暗雲が立ち込めてきた。