去年の初勝利で室屋の人気もエアレースの知名度も急上昇。6月4日、幕張海浜公園に詰めかけた5万5000人の声援が室屋の“追い風”になった 去年の初勝利で室屋の人気もエアレースの知名度も急上昇。6月4日、幕張海浜公園に詰めかけた5万5000人の声援が室屋の“追い風”になった

室屋義秀(むろや・よしひで)がまたも千葉・幕張の空で頂点に立った!

母国での連覇は、エアレース史上ふたり目の快挙! それも今季第2戦のアメリカ・サンディエゴに次ぐ連勝だ!

「今年は運も味方につけての勝利」とふり返る室屋。確かに1回戦は「1000分の7秒」という僅差で対戦相手を下し、2回戦は相手のペナルティにも助けられての突破だった。

だが優勝決定戦の「ファイナル4」でドラマは起きた。強風が吹く難しいコンディションの中、室屋は完璧なフライトを決め、M(マティアス)・ドルダラー、M(マルティン)・ソンカというふたりの名手のミスを誘い、ポイント首位に立った。

「運を呼ぶのも実力のうち。去年日本で初優勝して『勝ち方がわかった』と思ったけれど、その後、機体の改良を攻めすぎたこともあり、空回りしてしまったんです。でも、今年はチームも室屋さんも一歩下がって、余裕を持って戦えるようになった」(「チーム室屋」を支えるコーディネーターのR[ロバート]・フライ)

苦しい展開でも「勝ち」を狙える! 残り5戦あるものの、そんな「安定感」を身につけた今年の室屋が狙うのはもちろん年間総合チャンピオンの座だ!

 「スーパーラップは狙わず、着実に攻めたのが勝因」と室屋。「ファイナル4」は最大18ノット風が吹く難しいコンディションだった 「スーパーラップは狙わず、着実に攻めたのが勝因」と室屋。「ファイナル4」は最大18ノット風が吹く難しいコンディションだった

(取材・文/川喜田 研 写真/Red Bull Content Pool)