球界の盟主に激震だ。
新GMの下、チーム再建を図ることになった巨人だがここにきて高橋由伸監督の去就にも不穏な動きが…。
■「ついに由伸がケツをまくるらしい」の真意
球団ワーストとなる屈辱の13連敗を喫したジャイアンツ。
これを受けて、6月13日には堤辰佳(つつみ・たつよし)GMが事実上の“解任”。鹿取義隆(かとり・よしたか)GM特別補佐がGMに昇格するなど、ひとまずは体制を一新し、チーム再建を目指すこととなった。
だが、球界関係者からは、こんなきなくさい話も聞こえてくる。
「『ついに由伸がケツをまくるらしい』という話で持ち切りなんです。巨人では毎年、オールスター休みに監督がオーナーにシーズン前半戦の報告をすることが恒例となっていますが、その席で高橋由伸監督が今季限りでの辞意、もしくは辞意含みの進退伺を出す決意を固めたともっぱらの噂なんです」
高橋監督は今季、3年契約の2年目。13連敗があったとはいえ、責任を取るには、あまりにも早すぎないか。某テレビ局関係者が言う。
「『チーム低迷の責任』はあくまで表向きの理由にすぎません。実のところ、もう監督を続けることに嫌気が差しているんです。ハッキリ言ってしまえば、親会社やグループ内からの“横やり”にブチ切れているんですよ」
どういうことなのか?
「読売本社にはナベツネの後継者と目される辣腕(らつわん)幹部がいるのですが、連敗中、由伸監督は堤GMを介して、その幹部から連日のように采配についてブツブツと文句を言われたそうです。時には直接、呼び出され、『勝てない責任をどう考えているんだ!』といった趣旨でドヤされたこともあるといいます」(前出・テレビ局関係者)
日頃、「仏頂面で表情に乏しい」と批判される由伸監督だが、こんな状況ではとてもじゃないが笑顔を見せる気分ではなかったはずだ。
また、空気の読めない球団オーナーの介入に対しても、心穏やかではなかったとか。
「6月2日の試合前、老川祥一オーナーが試合前に選手、関係者を集めて檄(げき)を飛ばしたんですが、その内容たるや、チーム低迷でテレビの視聴率が悪いとか、チケットの売れ行きが悪いなど、いわば“商売の話”ばかり。とても試合前に選手に話すべき内容ではなかった。これには選手たちも発奮するどころか、むしろどっちらけでしたね」(スポーツ紙デスク)
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(取材・文/本誌ニュース班)