6月24日・日本選手権の男子100m決勝。9秒台が期待されるも、直前の雨の影響もあり、優勝したサニブラウン(右)のタイムは10秒05にとどまった。2位の多田(右中)は10秒16。準決勝で足に違和感を感じていた3位のケンブリッジ(左)は10秒18。4位の桐生祥秀(左中)は10秒26 6月24日・日本選手権の男子100m決勝。9秒台が期待されるも、直前の雨の影響もあり、優勝したサニブラウン(右)のタイムは10秒05にとどまった。2位の多田(右中)は10秒16。準決勝で足に違和感を感じていた3位のケンブリッジ(左)は10秒18。4位の桐生祥秀(左中)は10秒26

夢の9秒台が出るかと期待された陸上日本選手権の男子100m決勝。

10秒05のタイムで優勝したのは、リオ五輪で活躍した桐生祥秀(きりゅう・よしひで)でも、ケンブリッジ飛鳥でもなく、18歳のサニブラウン・ハキームだった。

ダークホースの勝利をスポーツライターの折山淑美(としみ)氏は、こう解説する。

「サニブラウンはスタートが格段に向上。決勝は、条件がそろえば9秒台が出てもおかしくない走りでした。今秋から米の名門フロリダ大への進学も決定し、筋力もつくのはこれから。もはや上がり目しかない選手です」

2位も新星の多田(ただ)修平。ケンブリッジは3位、桐生は4位に終わった。これは、早くもリオ五輪組からの世代交代なのか?

「五輪出場選手は、翌年に精神的な疲労から記録を落としがちです。群雄割拠なのは間違いありませんが、東京五輪まではエース・桐生を筆頭に、ケンブリッジ、多田、サニブラウン、さらにリオに出場した山縣(やまがた)亮太、飯塚翔太の6選手の熾烈(しれつ)な戦いが続くでしょう」(折山氏)

なんと四つどもえどころか六つどもえの大混戦! 日本人スプリンターたちの最速をかけたレースが始まった!!

(写真/時事通信社)