5月末から調整を続ける2軍でも、藤浪が首脳陣と会話を交わすシーンはほとんど見られないという ※写真はイメージです 5月末から調整を続ける2軍でも、藤浪が首脳陣と会話を交わすシーンはほとんど見られないという ※写真はイメージです

阪神の剛腕・藤浪晋太郎が、制球難などを理由に2軍落ちしてから1ヵ月半が過ぎた。7月2日のウエスタン・リーグ中日戦では3連続押し出し&危険球退場と、状態は相変わらず…どころか、むしろ悪化しているようにも見える。スポーツ紙デスクがその実情をこう語る。

「投球フォームの技術的問題が解消されていないのは確かです。でも、“本当の問題”はもっと根深いんですよ」

そういえば5月末に2軍落ちした際には、先輩投手の能見篤史が「本人が変わらなければ何も変わらない」と、なんとも意味深なコメントを残していた。若きエースに何があったのだろうか?

「要するに、チーム内で完全に孤立しているんです。コーチなど周囲の意見をまったく聞かず、トレーニングでも持論を絶対曲げない。これは入団当初からあったことですが、昨年あたりからよりエスカレートし、コーチも助言すらしなくなっていました。1軍で勝てていたうちはいいけれど、結果が出なくなれば突き放されるのは目に見えていました」(在阪テレビ局関係者)

藤浪は私生活では夜遊び好きで、東京遠征時の女子アナとの“朝まで合コン”が写真週刊誌にキャッチされ、厳重注意を受けたこともある。

「はっきり言えば、球団も頭を抱える存在なのは確か。今回の無期限2軍調整についても、グラウンドでの不振以外に何か理由があったのでは…と噂されているほどです」(テレビ局関係者)

ともあれ2軍落ち後も、「首脳陣とはほとんど話をせず、目も合わせない日も多い」(阪神関係者)というから穏やかではない。

「チーム内で今、藤浪の1軍復帰をアテにしている人がいるかどうか…。1軍の先発陣がそろっているという理由もありますが、彼ほどの投手がいつ復帰するのか話題にすら上がらないんですから」(前出・デスク)

高校時代は甲子園春夏連覇を達成し、鳴り物入りでプロ入りした藤浪の素材の素晴らしさは誰もが認めるところ。こんなつまずき方を誰が予想しただろうか?

「今のままでは、トレードのような“劇薬”がない限り、藤浪は変われないかもしれない。まずあの頑(かたく)なさを改め、周囲の意見に耳を傾ける柔軟性を持たなければ。唯一の救いは、2軍にいる福原忍育成コーチの存在です。彼は藤浪がプロ入りした頃から、先輩投手として背中を見せてきた。福原コーチの忠告なら聞く耳を持つかもしれません」(前出・テレビ局関係者)

剛腕が甲子園に帰ってくるのはいつになるのか?