ラグビー人気のようにアメフトブームはくるか!? ※写真はイメージです ラグビー人気のようにアメフトブームはくるか!? ※写真はイメージです

アメリカンフットボールの社会人リーグ「Xリーグ」が佳境を迎えている。

日本ではあまり馴染みのないこのスポーツだが、全米では野球やサッカーを凌駕(りょうが)する人気ぶり! 今さらながらその魅力を探るべく、記者が試合観戦に行ってみた!

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■ルールは意外と簡単

まずみんなが感じているであろうことは「ルールが難しそうで、意味がわからない!」。この意見に反論するのは、CS実況・解説者を務めた経験のある、関西ではおなじみのリポーター・タージン氏。「ルールは実に単純明快。攻撃はパスかランかしかない。球を前方に運ぶだけ。守備はそれを阻止する。細かい反則などのルールは気にせず、まずはそれだけ知っておけばよし。とにかくひとりの選手に注目してその動きを追っていけば楽しめますよ」

■屋外でノビノビ&エキサイト

というわけで、実際に試合会場に行ってみることに!

場所は東京・調布市の味の素スタジアムの隣にある「アミノバイタルフィールド」。この日は「ノジマ相模原ライズ」VS「LIXIL DEERS」という日本一を争う強豪同士の試合が行われていた。ちなみに、チーム名に企業名こそ入っているが選手は必ずしもそこの社員ではなく、様々な職業の人が集まっているらしい。

まず、到着して感じたのは「意外と観客が多い」ということ(ごめんなさい…)。しかし、人気スポーツのようにぎゅうぎゅうですし詰めというような状態ではなく、程よい混み具合。そして、この日は晴れていたので日差しが気持ちいい! 会場ではビールなども販売していて、まず一杯。…ウマイ!! これからの季節は太陽の下で、お湯割りなども良さそうだ。

そして、試合開始。ルールはよくわからないながらも観ていると、とにかくプレーが激しい! 「ガッコン」「ボコッッッ」と激突のたびにとんでもない音が聞こえてくる。そして、フィールド上でたびたび起こる選手同士の小競り合い。さながら「流血のない格闘技」を観にきたようで、どんどん血がたぎってなんだか活力が湧いてきたのだ!

■チアとの距離も近い

そしてハーフタイム。なんと、チアリーダーたちが観客席の本当に目前で踊り出したのだ。こんなに近くでチアを見たのは初めてかも…と、いろんな意味でコーフン。すると、応援の指導も始まって会場が一体となってチアと交流。これはいい機会! ちなみに、Xリーグでは各チームにチアがいて、どの試合でも交流は可能。そのうちのひとつ「ノジマ相模原ライズ」のチアチーム「Suns」はカレンダーが発売されるほどの人気ぶり! もちろん会場でも販売されていた。

観客を見渡すと女性や外国人の姿が目立つ!

■ブームを先取り!

ルールも選手もほとんどわからずに観ていたが、意外と面白く時間が過ぎるのもあっという間。試合は必ず2時間半程度で終わるらしいので、前後の予定が立てやすいのもいい!

そして試合終了。冷静に周りの観客を見渡すと女性や外国人の姿が目立った。これからオリンピックに向けて海外の観光客が増えてきた時、「俺はアメフト好きだ」なんて言えば、会話の糸口として国際交流ができちゃうかも?なんて妄想も。

さらに前出のタージン氏からはこんなコメントが。「今後、必ず全米で活躍する日本人プレイヤーが現れて注目されると思っています。アメフトは作戦と頭脳勝負。今はそれに対応できる英語力がネックになっていますが、身体能力は十分通用する。昨年のラグビー人気のように、いつブームがやってくるかわかりませんよ」

ブームを先取りとはカッコイイ!

11月5日からはレギュラーシーズンを勝ち抜いた10チーム(パナソニックインパルス、富士通フロンティアーズ、ノジマ相模原ライズ、LIXIL DEERS、IBM BigBlue、オービックシーガルズ、エレコム神戸ファイニーズ、アサヒビールシルバースター、オール三菱ライオンズ、アズワンブラックイーグルス)で社会人王者を争う「JXBトーナメント」が開催される。

ルールや選手の名前がわからずとも一度、試合会場に行ってみる価値はアリ! 休日に活力を養えるかも。