日馬富士の引退で一応の決着を見た一連の暴行事件。だが関係者の中にはこれを相撲協会vs貴乃花親方の「第二幕のゴング」と見る向きも。
「協会サイドでは『日馬富士を引退にまで追い込んだのは貴乃花親方の責任だ!』とその責任を問う声が圧倒的。一方の貴乃花親方もこれを禊(みそ)ぎとする気はさらさらない。特に彼が引退会見で語った『後輩に礼儀を教えようとした』との説明には激怒したといいます」(業界関係者)
その行動手法も“ガチンコ主義”な貴乃花親方だけに、両者のバトルは泥沼化する恐れも。
「貴乃花親方には“相撲界を変えたい”という思いしかありません。それは取組の健全化だけでなく、国技館内で販売するフードやチケットの販売方法、どうしたら子供が相撲に興味を持つかまで、日頃から頭の中は相撲のことばかり。しかも驚くほどピュアです」(『週刊プレイボーイ』本誌で貴乃花親方の連載を担当していたライターの浜野きよぞう氏)
本誌の連載では常々、「新しいことをやらずに後悔するくらいなら、やって後悔するほうが何倍もいいと私は思っています」と語っていた貴乃花親方。改革は、もはや待ったなし。