ソフトバンクを退団した松坂大輔投手(37歳)が23日、ナゴヤ球場で中日の入団テストを受け、合格した。
「いろんな人に恩返しをするためにも、まずは1軍のマウンドに立つことを目標に、感謝の気持ちを持ってマウンドに上がれたらいいと思います」
この3年間で1軍登板はわずか1試合。これまで、当たり前のようにエースナンバーを背負い続けてきた男は、自ら背番号「99」を選んだ。
「(中日のエースナンバーである)20番というのも頭にありましたけど、それは今の僕がつけるべきではないと思いました」
先発へのこだわりも封印し、「チームのニーズに応えられるように、しっかりやりたい」と殊勝に語った。
度重なるケガや、ファンからの心ない中傷に心が折れそうになったことは一度や二度ではないはずだ。でも、もう迷いはない。
「周りにどう見られようが、何を言われようが、自分でやりきったと思えるようになるまでは、自分を信じて前に進んでいきたいです」