自身初マラソンとなった1月28日の大阪国際女子マラソンを日本歴代9位の好記録で制した東京五輪期待の新星・松田瑞生(22歳、ダイハツ)。
年間21万回の腹筋で鍛え上げたシックスパックも有名だが、それ以上に話題となったのが、レース後に母・明美さん(52歳)と繰り広げた母娘漫才のような爆笑の掛け合い。オカンも逸材だ!
というわけでレースの2日後、大阪の実家を直撃。インターホンを押そうとした瞬間、明美さんが出てきた!
「今からスーパーに行くねん。ほな、買い物しながら取材してもらうのでもいいですか?」
明美さんの運転するバンに乗り込み、インタビュー開始。そのハスキーボイスは瑞生さんを応援しすぎたんですか?
「そう、昔はもっときれいな声で…って、そんなわけないやろ! 昔からガラガラや」
いきなりノリツッコミ! で、今回の快走の原因は?
「代表選考会で4位に終わり、リオ五輪の1万mに出場できなかったことが大きいですね。五輪本番直前に代表選手がひとりケガで棄権されたんですが、それがよっぽど悔しかったみたいで。『それやったら私が走るのに! ぴんぴんに元気やのに!』って吠(ほ)えてました(笑)。あれからです、瑞生の目の色が変わったのは」
レースに負けた時は、優しく慰めるんですか?
「『全然テレビに映らなかったやん、ほんまに走ってたんか?』とか、『口開けてブッサイク。「こびとづかん」みたいな顔やったで』とか(笑)。ブッサイクな顔して走ってる時は、余力がなくて苦しくなってる証拠ですからね。でも、瑞生はなんのこと言ってるかわかってるんかなあ?」
日本記録なら1億円やったそうですよ!
スーパーに到着。瑞生さんの好物はなんですか?
「ナマコ。探してくるから、カゴ見といてくれる?」
だが残念ながらこの日、ナマコはなし。そういえば、好タイムの奨励金として日本陸連から500万円もらえるとか?
「そう。しかも、あと45秒速かったら1千万円、3分半速く走って日本記録なら1億円やったそうですよ! 宝くじより確率高い。私はそこに賭ける~!」
来年には東京五輪の代表選考レースがありますが、1億円ゲットとどっちが大切?
「そりゃ、いちお…いや、五輪に決まってますやん! あ~危ない、何言わすねんな」
と、再びノリツッコミでフィニッシュ。またゆっくり話を聞かせてください!
(取材・文/ボールルーム)