昨年2月、筑波大3年時に代表デビュー。現在はBリーグの強豪・アルバルク東京でプレーする馬場に、日本バスケ界を救う成長が期待される。 昨年2月、筑波大3年時に代表デビュー。現在はBリーグの強豪・アルバルク東京でプレーする馬場に、日本バスケ界を救う成長が期待される。

安売りされる“絶対に負けられない戦い”というフレーズ。しかし、2月22日に横浜国際プールで行なわれた、FIBAバスケットボールワールドカップ2019アジア地区1次予選のチャイニーズ・タイペイ戦は、かけ値なしで絶対に負けられない試合だった。だが、日本は69対70で惜敗して3連敗となった。

2019年に中国で開催されるワールドカップの出場国を決めるこの予選、アジアからは開催国の中国を除く7ヵ国が出場できる。

現在、1次予選が進行中で、グループBの日本は、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、フィリピンとホーム&アウェイで戦う。上位3チームが2次予選に進めるが、日本はホームでのフィリピン戦、アウェイでのオーストラリア戦に連敗。さらに22日のチャイニーズ・タイペイ戦にも敗れ、2次予選進出は非常に厳しい状況だ。同時に、FIBAから「東京五輪の開催地枠を得るには、ワールドカップベスト16の水準が必要」と告げられている日本にとって、五輪への道が閉ざされることも意味する。

もし、日本が2次予選に進むことができたとしても、より厳しい戦いが待っている。2次予選で中国を除く上位7チームに食い込むことは、現在の日本にとって非常に高いハードルだ。日本の世界ランクはアジアで数えると8位。また昨年のアジアカップでは、順位決定戦に進出できず、ベスト12に終わっている。

さらに、32ヵ国が出場するワールドカップに出場できたとしても、東京五輪に出場するためには、アジア大陸1位の成績を残すか、前述したベスト16に値するパフォーマンスを披露し、自国開催枠を勝ち取るなどの必要がある。東京五輪出場というミッションは限りなく難しい。

しかし、希望もある

しかし、希望もある。6月のオーストラリア戦以降は、ジョージ・ワシントン大でプレーする渡邊雄太、さらにゴンザガ大でプレーする八村 塁(はちむら・るい)が代表に合流することが濃厚。また、帰化選手の登録が1選手のみ認められるが、噂では国内でのプレーが5年を超え、帰化申請が通りやすくなった得点力抜群の某ビッグマンが帰化、日本代表でプレーするのではと囁(ささや)かれている。

さらに、忘れてはいけないのが、急成長中の馬場雄大(アルバルク東京)の存在。スケールの大きさは、歴代日本人選手の中でも最強クラス。ダンクが代名詞になっている馬場自身も「ラッセル・ウェストブルック(NBA/オクラホマシティ・サンダー)のプレーが理想」と語っているように、フィジカル能力には絶対的な自信を持つ。何より馬場本人が、五輪出場を当然のこととし、その先を見据える。

「東京五輪で結果を残すことがNBAに、未来につながっていくと思います」

ただのビッグマウスか? それとも…。「この男ならば」と期待を抱かせるには十分な逸材。馬場雄大、その名は日本バスケ界の希望だ。

(取材・文/水野光博 写真/築田 純/アフロスポーツ)