イニエスタに直筆イラストの入った南葛SCのユニフォームを贈呈

4日、「『キャプテン翼』特別装飾完成記念セレモニー」が葛飾区の京成線四ツ木駅で行なわれ、同サポーターに就任した元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)と、原作者である漫画家の高橋陽一が出席した。

今回のイベントは、『キャプ翼』キャラクターでラッピングされた四ツ木駅の完成を記念したもの。駅の入口には大きなイラストが貼られ、階段や改札内に主人公・大空翼や若林源三など各キャラクターやその名シーンが紹介されている。

また、駅構内には「南葛SC」のユニフォームを着たイニエスタのフィギュアや、11万枚の切符で作られた大空翼のイラストが展示。元々、高橋の地元として知られる葛飾区四ツ木は、街中に9体の『キャプ翼』キャラクター像が設置されていたが、さらに『キャプ翼』色に染まった。

イニエスタ像が着る南葛SCのユニフォームには、本人のサインも

日本だけでなく、世界中のサッカープレイヤーに愛される『キャプテン翼』。イニエスタも例外ではなく、「6、7歳のころに朝放送されていたテレビアニメを登校前に見て、お気に入りだった」そう。

MCを務めた松木安太郎が、イニエスタが日本でプレイすることを決めた理由に「(高橋陽一)先生がいらっしゃるから来たんじゃないかなんてうわさもある」と語ると、「日本に来る決断に重要なことはたくさんあったんですけど、『キャプテン翼』が作られた日本でサッカーをできることを喜んでいます」と否定はしなかった。また、

「漫画の中にはすごい難しい技もあって、なかなかできないのもあったけど、サッカーのいいところはクリエイティブにプレイすること。それはピッチのなかでも実現しようと思っている。特に、翼のドライブシュート、若林のセービング、立花兄弟のコンビプレーなど、個性のあるプレイが印象に残っている」

と『キャプテン翼』との思い出を明かしたイニエスタは、「この駅が住んでいる方だけでなく、多くの方に特別な場所になることを願っていますし、またここに来ることができればなと思っています」と再訪を望んだ。

11万枚の切符アートの前で、ボールを蹴るイニエスタ

一方、高橋は「漫画を描き始めたころには翼くんがバルセロナに入って、イニエスタ選手が四ツ木駅に来てくれるとは夢にも思っていなかった」と感慨深そう。さらに「来年はオリンピックもある。羽田空港も成田空港も(京成線で)繋がっていますので、四ツ木に海外の方も来ていだたきたい」と地元の盛り上がりを願った。