プロレス的名言を量産し話題の中心になりつつある伊藤麻希

十数団体が群雄割拠し、個性あふれる選手たちがしのぎを削る女子プロレス界。人気再燃の気配が漂う中、有望な若手選手を紹介!

アイドルからプロレスラーに転身し、キャリア1年ながらプロレス的名言を量産し話題の中心になりつつある伊藤麻希。圧倒的プロレスセンスで今後の爆発が楽しみ!

―まず将来の夢は「めちゃめちゃかわいくなりたい」とのことですが。

伊藤 そこからなんですよ、すべては! 昨日より今日の自分、今日より明日の自分がかわいくありたい。先日、アジャ・コングさんと戦ったんですけど、目の前にしても私はそんなにビビらなかったですよ。なぜかと言うと、「私のほうがかわいいな」と思えたから。自分の持てるものはなんでもプラスにして試合に活かしたいですね。

―まだ誰とも付き合ったことがないそうですが、ゲイレスラーの男色ディーノ戦では「リップロック」でファーストキスを捧げてしまったという! そこまで体を張って…。

伊藤 勝ちたかっただけです! 男色ディーノ選手は言ってみれば“怪奇派”で油断していたら食われると思ったし、面白いから負けたくなかった。それに自分と被っているところも感じていたので、そういう人には絶対に負けたくない!

―そこでまた「負けたのは過去の伊藤で、今の伊藤なら勝てる」という名言が出てましたね。応援してくれるのって、どんなお客さん?

伊藤 おじさんばっかりですね。

―仕事で疲れて「やってられねー」って伊藤ちゃんに救いを求めて来ると。

伊藤 その姿を見ると嬉しくなりますね。朝の新橋にいるサラリーマンの皆さんってゾンビみたいな人もいるじゃないですか。それを見るとどうにかしてあげたいと思うんですよね。自分にはそんな力はないけど、とりあえず希望ぐらいは見させてあげたいなと思う。

―プロレス、楽しいですか?

伊藤 楽しいです。自分の存在意義を確認できる。プロレスに来てノリでいろんな人にケンカを売って“やらかしたな…”って反省したりしたけど、私なんかその前からとっくにやらかしてたことに気づいて。前から私の人生は泥沼みたいなもんだったんですよ。

元々、常識を知らなくてアイドル時代に学ばせてもらったけど、それはそれで無個性になってて、プロレスで自分の良さを思い出した。技術もダメだし発想力でしか勝てないけど、そこを伸ばそうと!

まだまだやらかし足りないですね。中途半端はイヤなんで、どう思われてもいいから記憶に残りたいです。もっと人生を棒に降ってやろうと思います!

●「ツヨカワ女子プロレスラー最前線2018」は『週刊プレイボーイ』16号(4月2日発売)に掲載!

(取材・文/明知真理子 撮影/荻原大志)

■伊藤麻希(いとう・まき)1995年7月22日生まれ 福岡県出身 身長160㎝  得意技=こけし、口撃○キャリア1年ながら、ファーストキスを犠牲にした「リップロック」でゲイレスラーの男色ディーノを追いつめるなど伝説多数

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