間近に迫ったロシアW杯にも出場する現役バリバリの大物が、Jリーグに上陸間近といわれている。
名門バルセロナ、そしてスペイン代表で長らく中盤に君臨してきた“小さな王様”イニエスタ。
その意外な素顔と活躍期待度に迫る!!
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バルセロナ(バルサ)、そしてスペイン代表の名手、イニエスタ(34歳)のJリーグ、ヴィッセル神戸入りが間近に迫っているという。
バルサの育成組織で鍛えられ、トップチームに昇格すると、中心選手としてスペインリーグを9度、欧州チャンピオンズリーグを4度、クラブW杯を3度制覇。そして2010年南アフリカW杯では、決勝でゴールを決めてスペイン代表を初優勝に導き、自らはその試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれるなど、まさに世界の至宝。サッカージャーナリストの後藤健生(たけお)氏が、彼のスゴさを語る。
「なんでもなく見えるパスでどんどん決定的チャンスをつくってしまう戦術眼が素晴らしい。ボールテクニックが抜群で相手選手がよく見えているから、派手に動く必要もなく、相手のステップや重心の逆を取ってわずかなスペースでもパスを通したり、パスを受けたりできるのです。しかも、それをスゴいスピードのなかで、強い相手にやれる。名手ぞろいのバルサの中でも、さらに突出した存在です」
ところが、そんな彼は今年4月末、17-18シーズン限りでのバルサ退団を発表しているのだ。スペイン在住のサッカージャーナリスト、山本孔一氏が説明する。
「彼ももう34歳。キャリアのピークを過ぎ、愛するクラブに十分貢献できないのにいつまでもしがみつくマネはしたくない、その前に自分から去ろうということのようです。とはいえ、今季も相変わらずワールドクラスのプレーを見せていたのですが」
だが、引退を決めたわけではない。ヨーロッパのサッカーシーンからは去るものの、まったくの新天地でプレーする道を選んだ。その移籍先として、イニエスタは5月15日に出演したスペインのラジオ番組で「中国と日本の選択肢がある。それぞれをしっかり評価し、いいと思ったほうと契約する」と発言。一方、カタールの一般紙は彼の発言と前後して、自国のクラブが魅力的な条件の巨額オファーを出しており、あとは本人の返事待ちだと報じた。中国か、日本か、はたまたカタールか。
「スペインのメディアでは、日本が最有力視されています。行き先はバルサのメインスポンサーでもある楽天が親会社の神戸。年俸約32億円の3年契約を提示しているようです。自分のツイッターに『キャプテン翼』の登場人物のレプリカユニフォームやジャージを着た姿の写真をアップするなど、日本びいきのイニエスタですから、可能性はかなり高いのではないでしょうか」(山本氏)
◆ロナウドやメッシよりもJリーグには好影響!? この続きは『週刊プレイボーイ』23号(5月21日発売)「超大物イニエスタがJリーグに革命を起こす!!」にてお読みください!
(撮影/Rafa Huerta)