ロシアW杯の主力組もうかうかしていられなくなったと語るセルジオ越後氏

若手主体のメンバー構成でテレビ中継の視聴率はイマイチだったようだけど、試合を見た人は楽しめたはずだ。よいスタートを切ったと思う。

森保監督率いる日本代表が、初陣のコスタリカ戦に3-0と快勝した。コスタリカはベストメンバーではなく、ロシアW杯で見せた強固な守備もどこへやら。日本はピンチらしいピンチもなく、常に試合の主導権を握り、もっと点が入っていてもおかしくなかった。

初陣のスパーリングパートナーとしてはかなり"手頃"だったね。強豪のチリと試合をしていたら(北海道の地震の影響で中止)、また違った展開になっていたと思うし、森保監督も選手もこの勝利で浮かれることはないだろう。

ただ、それを差し引いてもポジティブな要素は多かった。ボールを奪ったらとにかく前へ行くイケイケのサッカー。攻めている時間が長いので、必然的に攻撃陣が目立つわけだけど、無駄な横パスやバックパスが少なく、各選手とも積極的に仕掛けていた。躍動感があったよね。

特に左の中島、右の堂安は収穫だ。

中島のドリブル突破、中に切れ込んでシュートという形は、ロシアW杯で活躍した乾と比べても遜色ない。FKも蹴れるし、ファウルをもらうのもうまい。今後は乾といいライバル関係になりそうだ。

東京五輪世代で唯一出場した堂安は、スキルもスピードもあって、当たり負けしない強さもある。攻撃だけじゃなく守備もできる。FKの場面でキッカーを譲らない強気の性格も頼もしい。A代表でも十分やっていけるというところを見せた。

トップ下で先発して得点を決めた南野を含めて、今後の代表の中心になってくれればと期待される選手たちが、期待どおりのプレーを披露。そのほかにもFW小林、ボランチの青山や遠藤など、ロシアに行けなかった選手、ロシアに行ったけど出番のなかった選手らが意地を見せ、積極的なプレーでよい印象を残した。

もちろん、この1試合だけですべてを評価するのは難しい。強い相手とやって、守勢に回ったときにどんなプレーができるかを見てみないとわからない部分はある。また、五輪世代の伊藤や冨安などほかにもプレーを見たかった選手もいた。そういう意味でチリ戦が中止になったのは残念。

でも、これでロシアW杯の主力組もうかうかしていられなくなった。森保監督が最初に結果を求められる舞台、来年1月のアジア杯に向けて、今までにない競争が始まったのは歓迎すべきことだ。

森保監督は10月のパナマ戦、ウルグアイ戦にロシアW杯で活躍した欧州組の招集を示唆している。どんなメンバーを招集するのか今から楽しみ。特に強豪ウルグアイとの一戦は本格的なテストになる。コスタリカ戦とは違って、押し込まれる時間帯が増えるはず。どんなメンバーがピッチに立って、どんなサッカーを見せるのか。

個人的には、今回のコスタリカ戦のメンバーをもう一度起用して、レベルの高い相手にどこまでできるかを試すのもいいと思う。まだまだ勝ち負けよりも内容重視でいい時期なのだから。

いずれにしても、10月の試合に向けて一気に楽しみが増えた。各選手は所属クラブでも継続して試合に出て、アピールをしてほしい。

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