2018年12月29日、『格闘代理戦争Season3』(abem a T V)のトーナメント決勝戦が都内で行なわれた。

本番組は、格闘技界に次世代スターを送り出す格闘ドキュメンタリー。格闘技界のレジェンドたちが、それぞれ若手有望選手を発掘・指導。選手たちはトーナメントで対決し、優勝者には賞金300万円とアジア最大の格闘団体One Championshipとの契約が与えられる。

3rdシーズンでは青木真也、故・山本Kid徳郁(チームKRAZY B E E)、秋山成勲、佐藤ルミナ、菊田早苗、桜井"マッハ"速人、V. V. M e i、石浦関・宇野薫組の8組と、彼らの推薦による女子格闘技選手8名が登場。MMA(総合格闘技)ルールのトーナメントが行なわれ、この日、決勝戦を迎えた。

(※出場8選手:青木真也―古瀬美月、秋山成勲―パク・ボヒョン、石浦関・宇野薫―Garu chan、佐藤ルミナ―M I O、菊田早苗―梅原拓未、V. V. M e i―上野みずき、チームKRAZY B E E―ai、桜井マッハ速人―平田樹)

対戦者は青木真也推薦による古瀬美月(17)と、桜井"マッハ"速人推薦の平田樹(19)。古瀬は、現役女子高生ながら、打撃が得意なストライカー。一方の平田は、柔道歴12年のグラップラーだ。なお、青木と桜井といえば格闘技界きっての犬猿の仲で有名。奇しくもこの試合は、因縁のふたりによる代理戦ともなった。

ゴングが鳴り、力強いタックルで攻め込む平田に対し、ジャブなど打撃で応戦する古瀬。徐々に距離を詰める平田に対し、古瀬は一撃を繰り出すことができない。

こう着状態となり、ブレイク。レフェリーが再開の手を下すと同時に、平田はタックルを仕掛け、テイクダウン。パウンドを繰り出しつつ、サイドポジションへ。古瀬を流れるように抑え込みながら、V1アームロックをがっちりと極めた。1R2分54秒、平田が見事な一本勝ちを決めた。

試合後、平田は所属ジムの代表、横田一則と関係者に謝辞を述べるとともに、「何よりここに出れたのはマッハさんが拾ってくれたおかげです」とひときわ大きな声でひと言。「やっとスタートラインに立てたなという喜びと、もっと自分が格闘技をやれるという期待でいっぱいです」とマイクで喜びの声をあげた。そして「300万の賞金はO N Eの試合を観に行き、海外に練習にもいきたい。世界でもっと活躍してチャンピオンになりたい」と、早速、プロとして生きていく決心を見せ、笑顔を弾けさせた。

『格闘代理戦争Season3』は、abem a ビデオで現在アーカイブで視聴可能。

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