オリンピック、パラリンピックの「ワールドワイドパートナー」である日本コカ・コーラが17日、「オリンピック・パラリンピック日本代表選手団 寄付プログラム 寄付金贈呈式」を開催。同社契約選手である競泳女子の今井月(るな)、スケートボード女子の西村碧莉(あおり)、詞音(ことね)、車いすテニス女子の上地結衣もオンライン上で参加し、東京オリンピック、パラリンピックへの意気込みを明かした。
日本コカ・コーラは6月から「アスリート応援キャンペーン」を実施。公式アプリ「Coke ON」を活用し、およそ100万人のユーザーから総額2747万2149円を集めた。
贈呈された寄付金に日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長はその感謝とともに「現場の選手たちの強化、活動のために有効に活用したい」と宣言。日本パラリンピック委員会(JPC)の鳥原光憲会長も「来年の大会開催を信じて努力しているアスリートや関係者にとって大きな励み」であると謝辞を述べた。
また今井ら3人も「いちはやくコカ・コーラがこういうプログラムをするとなり、アスリートとしてうれしかったし、100万人もの方の支援をいただいて、私自身励みになった」(今井)など、それぞれ感謝をコメントした。
トークで五輪延期について聞かれた今井は、「やることは変わってないし、今回寄付に協力してくれた方などへ恩返しをしたい気持ちも変わってない」ときっぱり。「4年前(のリオオリンピック)はすごく緊張してしまったので、自信をもってスタート台に立てるよう、どんな状況でもしっかり力を出し切れるように準備したい」と改めてオリンピックへの思いを明かした。
先月末は「競泳・東京都特別水泳大会」が行なわれたが、「半年以上試合もできていなかった。やっぱりレース感覚など変わっていたので、(試合が行われたことに)感謝。久しぶりの試合で優勝(50m自由形)できたのはいいスタートになったかな」と来年開催予定のオリンピックへ向けて、幸先いい初陣となったことを喜んだ。
そして西村姉妹の姉・詞音は1年後に向けて「大会ができないからマイナスに捉えるのではなく、練習できる時間ができたとプラスに。まずは、出場できるようにがんばりたい」と前向きなコメント。
一方の妹・碧莉は、東京オリンピックでスケートボードが初採用となったことに「自分が生まれ育った場所での開催は一番うれしい。いままで以上に注目されると思うので、スケートボードの楽しみを自分の滑りで伝えたい」と意気込みを明かした。
また、今月行なわれた全米オープンのダブルスで優勝、シングルで準優勝した上地は、「私自身は両方優勝狙っていたので悔しい」と言いつつも、コロナ禍で初のグランドスラムが開催されたことに「すごく沢山ヒントがあったような気がします」とコメント。さらに「積極的に情報共有というか、手伝えることがあるならやりたい」と東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、アスリートとしての協力を申し出た。