１月２８日に５０歳の誕生日を迎え、自身初の万年日めくりカレンダー「まいにち、楽しんじょう！ 新庄剛志の開運ＢＩＧＢＯＳＳ語録」を発売した新庄剛志（しんじょう・つよし）。
毎日を明るく楽しく幸せに過ごす"キング・オブ・ポジティブ"が「週刊プレイボーイ史上最年長カバーモデル」、「自由とストイック」について熱く語ります！
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■祝・５０歳！ 史上最年長カバーモデル
――５０歳でのカバーモデルは史上最年長です！
新庄 それはうれしいね！ 初めて、大好き（笑）。
――しかも、男性としては６人目だそうです。
新庄 あ、その６人目という情報はいらないね。
――初めてじゃないから（笑）。
新庄 「史上最年長カバーモデル」「５０代はＢＩＧＢＯＳＳが初めて」って大きく書いといてね。それで表紙に５０歳っぽくない俺の写真をドーンと大きく載せてほしい。
――いや、本当に５０歳には見えないですよ。
新庄 まあ歳は関係ないけどね。何歳だろうが若くいたいから。俺は「今、５６歳です」とか、自分の年齢を実年齢より上に言ってしまう癖があるのよ。自然とそう言っちゃうんだけど、もしかしたら、「いや～、全然見えないですね！」って返しを求めているからかもしれない（笑）。
――「今、５６歳です」と言って、相手から「いや～、５２歳ぐらいにしか見えないですね！」って言われたらどうするんですか？（笑）
新庄 （笑）。その分もっと若くなるように、もっともっとストイックに努力するかな。ひとつ歳をとるごとに、ひとつ若返っていきたいね。
■人生、自由が一番
――北海道日本ハムファイターズ監督就任発表後、新庄さんの言葉がますます注目されていますが、ご自身はどう感じていますか？
新庄 どうやろうねえ。俺、その場で感じたことをそのまま口に出したら、それが名言って言われちゃうんだけど、あんまり覚えてないのよ。その場、その場で答えてるだけだから（笑）。
――日めくりカレンダーのメインタイトルは「まいにち、楽しんじょう！」になりました。新庄さんは昔からこの言葉をよく使っていますよね。
新庄 感情を表現する言葉には「し」がつくのよ。楽しんじょう、悲しんじょう、うれしんじょう、寂しんじょう、苦しんじょう......ほらね？ だから、使いやすいでしょ。
――新庄さんは「フリーダム」という言葉もお好きですよね。ツイッターもインスタグラムもユーザー名に「ｆｒｅｅｄｏｍ」という言葉が入ります。
新庄 俺はね、ただただ自由が好きなの。人生、自由が一番。だってさ、監督になっても自由にさせてもらってるんだよ？ いろんな人に「新庄やからＯＫ」と思われているけど、でもね、そこまで持ってくるためには、いろいろ自由じゃないこともしてこなきゃいけないの。それをやってきたから、俺は自由を手に入れることができたのよ。
■自由人になりたいなら日々ストイックになれ
――日めくりカレンダーには、「自由人になりたいなら 日々ストイックになれ。」という言葉も載っています。
新庄 いろんなことに挑戦して、すべて成し遂げていくためには、日々ストイックになって、自分に負けずに勝ち続けないといけない。それをやり続けていくと、自然といろんな人に認められるし、何かをつかんでお金も入ってくるし、有名にもなれる。そうなれば、その後は自由になんでも好きなことができるの。
だから、俺は日ハムの監督としていろんなことをやったら、また自由にどっか行くから。３年か４年くらい目いっぱい楽しんでさ、どっかでゆっくり暮らそうと思ってる。
――ＢＩＧＢＯＳＳとして大暴れした後は、自由にのんびり暮らしていくと。
新庄 人間誰しもお金を稼いで自由にゆっくり過ごしたいものなの。お金があったら自由になれるでしょ。それを目標にしといて楽しみながら稼ぐの。俺は人に見られるのが好きだから、今はすごく楽しい。
でも、飽きたら、人に見られないところへ行く。それでまた人に見られるところへ行く。その繰り返しがベスト。１４年間もバリにいて、人に見られないことが多かったから、今は逆にいろんな人に見られることが楽しいよね。
■自分だけに勝ちゃいいの
――「自由」と同じくらい、「ストイック」も新庄さんの口からよく聞く言葉ですよね。
新庄 俺って派手なイメージが強いと思うけど、ものすごく地味なことをやり続けてきてるからね。
現役復帰を目指してトライアウトを受けようと思った４７歳のときから、「選手になって、コーチになって、監督になる」というイメージが頭の中にあったの。今、監督になれたけど、それまではつまらない練習の積み重ねだったから。この練習というのがつまらないし、４７歳にもなってやりたくないのよ。
要は「やりたくないことを積み重ねて、やりたいことをつかみなさい」ってこと。やりたいことをつかむのって本当にめんどくさいのよ。
――コツコツと努力し続けないと成功はつかめないと。
新庄 目標を達成するには、何事も２年くらいかかるね。２年前から仕掛けてないと成功はつかめない。「どうすればいいですか？」ってよく聞かれるけど、すぐには無理。俺が入団して日ハムが日本一になるのに３年かかったでしょ。派手なパフォーマンスもしたけど、地味な練習もしたから、３年目で優勝できたの。
今回もバリでやりたくない練習をやってた。その積み重ねがあったから、最終的な目標だった監督になれた。これは後づけじゃなくて、ずっと頭のどっかにあったの。
ここ３年の日ハムの順位が悪かったから、「俺、いけるんちゃう？」と。でも篤（あっ）ちゃん（稲葉篤紀ＧＭ）が東京五輪で優勝したから、「次の監督は９９％、篤ちゃんだろうな」と思って。でも、ここまでずっとやりたくない練習をやってきたから、「もうやり続けよう」と思って、１軍も２軍もいろんな試合を見に行って、監督になるための勉強を続けてたら、１０月１２日にオファーが来たのよ。
――ストイックになるためのコツはありますか？
新庄 俺にとって、自分に勝つことはそんなに難しいことじゃないの。でも普通の人はさ、「さぁやろう」って何か始めても、だんだん慣れてきて、「今日はいいかな」ってなるでしょ。三日坊主って言葉もあるけど、３日、３週間、３ヵ月のように３がつくタイミングで飽きが来る。それが人間のサイクルらしいよ。
それを乗り越えるためには自分に勝つしかない。やる気を薄れさせないことが大事だし、ほかの人を意識したらダメなんだよね。「あいつがあんなこと言ってる」とか「あいつに勝たないかん」とか考えてたら、よけいな力が入って小心者になるから。
大きな目標を持って、自分だけに勝ちゃいいの。自分に勝てれば、誰に負けてもいいんだよ。自分に勝つことが一番難しいけど、一番楽しいからさ。
●新庄剛志（しんじょう・つよし）
１９７２年１月２８日生まれ、長崎県出身。１９９０年、西日本短期大学附属高等学校からドラフト５位で阪神タイガースに入団。２００１年、日本人初の野手ＦＡ選手としてＭＬＢに挑戦。２００１年から２００３年までの３シーズン、ニューヨーク・メッツ、サンフランシスコ・ジャイアンツで活躍。日本人初のメジャー４番、日本人初の満塁本塁打、日本人初のワールドシリーズ出場など、記憶に残るプレーでファンを沸かせる。２００４年、北海道日本ハムファイターズに入団。今や伝説となった数々のパフォーマンス、コメント、プレーで常に話題を提供。かねての夢であった「札幌ドームを満員にする」という目標を達成し、日本ハムが４４年ぶりの日本一に輝いた２００６年に引退。その後、インドネシア・バリ島で暮らし、２０２０年に１５年ぶりの現役復帰を目指してプロ野球１２球団合同トライアウトに参加。２０２１年１１月、北海道日本ハムファイターズの監督に就任。ＹｏｕＴｕｂｅチャンネル『新庄劇場』絶賛配信中！
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