暑い、暑い、暑すぎる! みなさんこんにちは、秋が一番大好きな山本萩子です。
先日、私の友人が野球観戦に行ったところ、熱中症になりかけたそう。水分をきっちりと摂るなど暑さ対策を行っていたようですが、トイレから帰ってくる途中でめまいがして危うく倒れかけたとか。
今年の暑さは異常ですよね。
先週のヤクルト-巨人の3連戦では、一瞬たりとも目が離せない"熱い"戦いが続きました。
その分試合時間が長く、普段はドームで試合することが多い巨人の岡本選手が真っ黒に日焼けしていたのが印象的でした。ずっと試合に出ている主力選手は大変だと、改めて思いました。
ちなみに、ヤクルトの2軍球場は戸田にあるのですが、現地で取材したときにその暑さにびっくりしました。
ファームではどんなに真夏でもデイゲームなので、2軍の選手たちは真っ黒に日焼けしています。戸田で揉まれたからこそ、我がヤクルトはこの暑さの中で好調を維持しているのかもしれません。
昔から野球界では夏に向けて暑さ対策がとられてきました。たとえば、夏の週末はデイゲームではなくナイトゲームが主体になります。選手を始め、暑い中での試合を望んでいるファンはいないのではないでしょうか。
「だったら今からでも試合を夜にすればいいじゃないか」という意見はごもっともなのですが、日程がぱつぱつに決まっているため簡単にはずらせないんですよね、難しい。
猛暑の中の観戦といえば、思い出す試合がいくつかありますが、特に思い出深いのは、父と行った2010年の夏の甲子園。島袋投手を擁する沖縄県・興南高校が優勝した年です。
外野席で何試合か観戦したのですが、とにかく暑かった! 甲子園名物のかちわり氷を3、4回買ったけど、気が遠くなりかけました。横にいた父も途中から無言でしたが、試合から目を離すことはありませんでした。
真夏の炎天下での試合は、ファンも野球愛を試されているのだと思いました。
私は肌が弱く、日焼けすると真っ赤になってしまうので、夏場の観戦は鬼門です。スタジアムで日傘はさせないので、日除け対策は帽子をかぶり、濡れたタオルを首に巻き、凍らせたペットボトルを持参します。
暑い日はよく冷えたビールがおいしいのですが、飲みすぎると脱水症状になることもあるので、それ以上に水を飲むことも大事。そして、つらくなったらコンコースに避難して、モニターで試合の行方を眺めてもいいでしょう。
MLBでは雨予報が出たときなどに試合開始時間を早めることがあります。同じように、日本でも暑い時間を避けて早い時間に試合を始めるなど、柔軟な対応できればいいのですが、先ほどのスケジュール問題が立ちはだかって難しそう。
だったら、天候に左右されないよう、すべてをドーム式にして空調管理すればいいかといえば、そんなことはありません。夕暮れの神宮球場で飲むビールはなにものにも変え難い美味しさ。四季を感じることができるスタジアムは、やはり素敵です。
ペナントレースはこれからが佳境。今年の暑さが異常なのはわかっていますが、選手の安全を第一に考えてほしいと思います。厳しい暑さが続きますが、みなさまの思う快適な方法で野球を楽しんでください。
それではまた!
★山本萩子(やまもと・しゅうこ)
1996年10月2日生まれ、神奈川県出身。フリーキャスター。野球好き一家に育ち、気がつけば野球フリークに。2019年より『ワースポ×MLB』(NHK BS1)のキャスターを務める。愛猫の名前はバレンティン