前回配信した「50代薄毛監督、20年周期で優勝説」だけでなく、またまたW杯優勝国にまつわる新たなジンクスを発見! 過去大会上位国の"ユニフォームサプライヤー"にだけフォーカスすると......不思議な法則が見えてきた。
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■1974年大会からアディダスを着出した!
11月21日発売『週刊プレイボーイ49・50合併号』で「50代薄毛監督、20年周期で優勝説」を唱えたばかりだが、新たにW杯優勝国にまつわるジンクスを発見してしまった!
今回も各国の実績や能力などは一切考慮しない。目をつけたのは「ユニフォームサプライヤー」だ。
結論から言うと、「今大会は〝アディダス勢〟が優勝」するだろう。なぜか? 順を追って説明していこう。
まず、W杯は今大会で22度目の開催となるが、そもそもユニフォームをスポーツメーカーが提供するようになったのは、1974年西ドイツ大会頃からとされている。
過去大会の優勝・準優勝・3位に輝いたチームのユニフォームサプライヤーを調べた結果が上の表だ。
1974年西ドイツ大会で準優勝したオランダ代表のユニフォームの袖には、アディダスの象徴である〝3本線〟が引かれていた。
ヨハン・クライフだけはアディダスのライバル会社であるプーマと個人契約していたため、〝2本線〟のユニフォームを着ていた......というトリビアを聞いたことがある方もいるだろう。
その次の1978年アルゼンチン大会で優勝した地元・アルゼンチンのユニフォームの胸元には、アディダスのトレフォイル(三つ葉の旧ロゴマーク)が。
それ以降の大会ではアディダスだけでなく、ルコック、アンブロ、ディアドラ、ナイキ、ロット、プーマといったメーカーがユニフォームサプライヤーになっていった。
■〝アディダス対決〟の次は〝非アディダス対決〟
話をジンクスに戻そう。
過去大会のユニフォームサプライヤーの変遷を見ると、「1974年西ドイツ大会以降、すべての大会で〝アディダス勢〟は3位以上の成績を収めている」ことに気づく。
12大会続く強力なジンクスだけに、今大会も間違いなく〝アディダス勢〟が準決勝以上に駒を進めるはず。競馬的にいえば、相当堅い複勝だ。
決勝戦の対戦カードにも注目してほしい。
先述の1974年と1978年を除けば、意外にも〝アディダス対決〟は1990年イタリア大会、2014年ブラジル大会の2回しかない。
さらに、〝非アディダス対決〟も1994年アメリカ大会、2018年ロシア大会の2回しかない。
驚くべきはそれぞれ連続で起きていること。「〝アディダス対決〟の次の大会は〝非アディダス対決〟になる」のだ。
そして、〝非アディダス対決〟となった1994年アメリカ大会の次、1998年フランス大会では、〝アディダス勢〟の地元・フランスが初優勝を飾った。
前回2018年ロシア大会も〝非アディダス対決〟だっただけに......これはもう今大会も〝アディダス勢〟が優勝するに違いない!
ちなみに、今大会のユニフォームサプライヤーでもっとも多かったのは13ヵ国のナイキ。アディダスはナイキに次ぐ7ヵ国だが、現時点で勝ち残っているのは日本、アルゼンチン、スペインのわずか3ヵ国。グループリーグでドイツ、スペインを撃破して波に乗る森保ジャパンがまさかの初優勝......という展開もあるかもしれない!?