●韓国代表 キム・ハソン(27歳)/内野手/〈所属〉サンディエゴ・パドレス 2020年にパドレスと契約し、昨季に130安打、11本塁打とブレイク。ショートの守備力が高く、2019年のWBSCプレミア12ではベストナインに選ばれた。同僚のダルビッシュについては「対決できるのは光栄」と語っている。175㎝、76㎏。右投げ右打ち ●韓国代表 キム・ハソン(27歳)/内野手/〈所属〉サンディエゴ・パドレス 2020年にパドレスと契約し、昨季に130安打、11本塁打とブレイク。ショートの守備力が高く、2019年のWBSCプレミア12ではベストナインに選ばれた。同僚のダルビッシュについては「対決できるのは光栄」と語っている。175㎝、76㎏。右投げ右打ち
今回のWBCに出場する侍ジャパンは、大谷翔平やダルビッシュ有などの参加で「過去最強」との呼び声も高いが、ほかの出場国も豪華な顔ぶれになっている。そんなライバル国たちの"怪物"たちをチェックしていこう。【侍ジャパンを待ち受ける"ライバル国の怪物たち" その1】

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日本が入っている1次ラウンドのプールBでマークすべきは、やはりアジアの宿敵・韓国だろう。チームの中心となるのは、ダルビッシュ有と同僚のキム・ハソン(パドレス)と、日系人選手ラーズ・ヌートバーと同僚のトミー・エドマン(カージナルス)の二遊間コンビだ。

ショートのキム・ハソンは、昨季150試合に出場して11本塁打と長打力もあるが、特長は守備率.982という堅守。韓国系アメリカ人で、セカンドのエドマンも2021年にゴールドグラブ賞を受賞しているため、このふたりが守備の要になる。打線では、今季終了後にメジャー入りが噂されている主砲、イ・ジョンフにも警戒が必要だ。

プールBを勝ち上がると準々決勝で対戦する、プールAの上位に来そうなのは、過去2大会ベスト4のオランダ。長くレッドソックスの正遊撃手に君臨し、今オフにパドレスと11年2億8000万ドル(約382億円)という大型契約を結んだザンダー・ボガーツが軸になる。また、1990年代半ばにロッテやヤクルトで活躍し、日本野球をよく知るヘンスリー・ミューレンスが監督を務めているのも不気味。今大会もダークホース的な存在になりそうだ。

●キューバ代表 ヨアン・モンカダ(27歳)/内野手/〈所属〉シカゴ・ホワイトソックス 今大会から、キューバから亡命してMLBでプレーする選手の出場が可能となり、その初めての選手のひとりに。大型スイッチヒッターで、2018年にホワイトソックスの正二塁手に定着。翌年に三塁手にコンバートし、打率.315、25本塁打と飛躍を遂げた。188㎝、102㎏。右投げ両打ち ●キューバ代表 ヨアン・モンカダ(27歳)/内野手/〈所属〉シカゴ・ホワイトソックス 今大会から、キューバから亡命してMLBでプレーする選手の出場が可能となり、その初めての選手のひとりに。大型スイッチヒッターで、2018年にホワイトソックスの正二塁手に定着。翌年に三塁手にコンバートし、打率.315、25本塁打と飛躍を遂げた。188㎝、102㎏。右投げ両打ち
第1回大会で準優勝のキューバも同プール。今大会で同国から亡命したメジャー選手の参加が解禁となり、ヨアン・モンカダルイス・ロベルト(ともにホワイトソックス)が参戦する。モンカダは昨季こそ不振だったが、19年には打率.315、25本塁打を放った実力の持ち主だ。

そのふたりと日本プロ野球で活躍する選手たちが多いチーム構成だが......近年は主力選手のアメリカへの亡命が相次いでおり、上位に進出できるポテンシャルをあまり感じない。それでも、かつての「野球大国」のプライドが爆発する可能性はあるだけに、侮るべきではないだろう。