セルジオ氏いわく「今までのアジアのレベルを超えたチーム」という強豪アル・ヒラルに浦和が挑む。 セルジオ氏いわく「今までのアジアのレベルを超えたチーム」という強豪アル・ヒラルに浦和が挑む。

メディアはもっとこの試合のことを取り上げて、皆が応援する雰囲気を作り上げてほしい。地上波での試合中継がないから取り上げる価値がないというならあまりに寂しい考え方だ。

国の代表チームが戦うW杯と同じというわけにはいかないにしても、浦和は30周年を迎えたJリーグの代表だからね。勝てばJリーグ全体のステータスが上がる。少なくとも日本人でサッカーファンなら浦和を応援してほしいよ。

浦和とアル・ヒラル(サウジアラビア)によるアジアチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝が行なわれる(第1戦は29日にサウジアラビアのリヤドで、第2戦は5月6日に埼玉スタジアムで開催。いずれも現地時間)。

最初にもっと浦和を応援してほしいと言っておきながらいきなり水を差すようだけど、前回王者でもあるアル・ヒラルはかなり手ごわい。

メンバーの顔触れはサウジアラビア代表とほぼ同じ。昨年のカタールW杯でアルゼンチンを破った試合の先発11人のうち、実に9人がアル・ヒラルの所属。そこに強力な外国人ストライカーが加わる。

今大会の準決勝も7-0で大勝。2月のクラブW杯でも南米王者フラメンゴに勝って決勝に進出し、欧州王者レアル・マドリードと対戦している(3-5で敗戦)。

つい先日もメッシに年俸575億円のオファーを出したそうだね。お金も勢いもある、今までのアジアのレベルを超えたチームだ。

対する浦和は、カタールW杯に出場した日本代表選手は酒井のみ。大舞台の経験がない若手も多い。選手のキャスティングではかなり見劣りする。

今大会も決勝まで勝ち上がったとはいえ、組み合わせに恵まれた部分があるし、韓国のチームとの対戦では一度も勝っていない(※準決勝の全北現代戦はPK戦での勝ち上がり)。

スコルジャ新監督を迎えた今季、Jリーグでは順調に勝ち点を積み重ねているものの、チーム作りはまだまだこれからといった印象。客観的に見れば、アル・ヒラルが断然有利だ。

それでもサッカーは何が起こるかわからない。カタールW杯での日本代表と同じく、浦和のやることははっきりしている。守って守って数少ないチャンスを狙うしかないね。

カギはアウェーでの第1戦。相手は地元の大声援をバックに押し込んでくるだろう。それをどうしのいで、埼玉スタジアムでの2戦目につなげるか。勝てば金星、引き分けでも上々、たとえ負けても1点差ならオーケーといった感じだね。

Jリーグでは安定感抜群の守備を見せているセンターバックのショルツとホイブラーテンが、レベルの高い相手にどれだけ守れるか。GK西川ともども忙しくなるだろうけど、なんとか頑張ってほしい。経験豊富なベテランの酒井、興梠、関根にも期待したいよ。

ちなみに、初戦は日本時間の深夜2時半キックオフなんだけど、埼玉スタジアムではパブリックビューイングを開催するそうだ。すごいよね。そんなイベントはほかのチームでは成立しない。さいたま市はまるでW杯みたいに盛り上がっている。

それだけ応援してもらえるのだから、選手は意気に感じて頑張らないといけないね。日本人ではない僕も陰ながら応援させてもらうよ。

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