みなさんこんにちは、野球大好き山本萩子です。いよいよ今夜から、阪神とオリックスによる日本シリーズが始まります。

1950年に始まった日本シリーズですが、関西の球団同士が対戦するのは1964年の阪神-南海ホークス以来59年ぶりのこと。第1戦はオリックスの本拠地、京セラドームから始まりますが、ホームとアウェーにはどんな違いがあるのか考えてみました。

初戦が京セラドームなのは、西暦で奇数年に開催される日本シリーズは初戦をパ・リーグ主催で行なうことが決まっているからです。1戦目、2戦目、6戦目、7戦目が京セラドーム。3、4、5戦目が阪神甲子園球場で行われます。

2戦目と5戦目のあとには移動日があります。もし、広島と日本ハムが日本シリーズを行なう場合は一日がかりの移動となるでしょうが、今回は兵庫県の西宮市にある甲子園と、大阪市内にある京セラドームなのでかなり近く、選手の物理的、心理的負担も少ないと思われます。

両球場の距離を検索したところ車で約20分でしたから、ホームとアウェーという感覚はあまりないかもしれませんね。「セ・リーグは阪神ファンだけど、パ・リーグだったらオリックスファン」という二刀流の方も意外と多いと聞きました。

「対戦相手の本拠地での試合」の呼び方も、いくつかあります。

「ビジターゲーム」は「相手側の球場を訪れる」という意味合いが強いですね。「ロード」というのは遠征で、ホームゲームが終わったのち、地方の試合を転戦する様を指します。「アウェー」というのは、敵チームの圧倒的な雰囲気の中で試合をする様子。サッカーなどでよく使われる用語ですが、確かに多くのファンの声援はホームチームの選手の背中を押し、対戦相手にとっては大きなプレッシャーになります。

他にホームチームに有利な点は、ファウルグランドの違いでしょうか。ファウルフライの時に、ビジターチームの1塁、3塁を守っている選手は、フェンスとの距離感を掴むのが難しいかもしれません。また、ビジターの選手は午後にホテルに到着してから練習をするので、試合開始までほとんど時間が取れません。球場の雰囲気を含めて、ホームチームが有利といわれる所以です。

こちらはホーム(自宅)で盛大にリラックスした表情を見せる愛猫バレンティンです。 こちらはホーム(自宅)で盛大にリラックスした表情を見せる愛猫バレンティンです。

基本的に日本シリーズでは、セ・リーグの本拠地で行なわれる試合ではレギュラーシーズンでDHを採用しているパ・リーグの投手も打席に立ちます。今年も甲子園での第3戦から第5戦まで、オリックスの投手たちは交流戦以来となる打席に立つことになるので、その点はホームの阪神が有利とも言えます。

メジャーでは2003年から2016年まで、ア・リーグ、ナ・リーグとのオールスターの試合で勝ったほうが、ワールドシリーズのホームアドバンテージを得られると決まっていました。かなりガチな試合だったそうで、それだけホームのチームが有利であることの証明でもあります。

MLBで敵地での試合に強いチームといえば、アストロズでしょうか。今シーズンは特にその強さを発揮しています。それはなぜなんだろうと考えてみました。

かつてアストロズは、「サイン盗み事件」が大きな話題になり、選手たちはどこの球場に行っても大きなブーイングにさらされました。先日、シアトルでオールスター戦を観戦した時も、アストロズの選手が入ってくるだけでブーイング。

といっても、本当に憎んでいるというよりは、事件から時間が経った今はプロレスのヒール(悪役)のように、ファンがわざと盛り上げている節もあります。ただ、事件直後の風当たりは本当にひどいものでした。しかし、その時期を経たおかげで逆境に強くなったのかも?

一方、フィリーズはホームで強いチームとしてお馴染みです。日本の阪神ファンに匹敵する熱狂的な応援で知られ、ファンが赤のタオルを振り回す様子はチームの名物です。

さて、お互いの本拠地が近い今回の日本シリーズ。阪神とオリックスの勝負の行方はどうなるのでしょうか。オリックスは地力があって、投手と野手の層が厚く地力がある印象です。一方の阪神は、CSでは打線に元気がなかったですが、投手の調子がよかったですね。

今夜の第1戦から目が離せそうにありません。それではまた。

★山本萩子(やまもと・しゅうこ)
1996年10月2日生まれ、神奈川県出身。フリーキャスター。野球好き一家に育ち、気がつけば野球フリークに。
2019年より『ワースポ×MLB』(NHK BS1)のキャスターを務める。愛猫の名前はバレンティン

★山本萩子の「6-4-3を待ちわびて」は、毎週土曜日朝更新!