「ACLのタイトル獲得は横浜FMだけでなく、Jリーグ全体にとってもステイタス。浦和、横浜FMとJリーグ勢が連覇すれば、来季出場の神戸にもいい刺激になる」 「ACLのタイトル獲得は横浜FMだけでなく、Jリーグ全体にとってもステイタス。浦和、横浜FMとJリーグ勢が連覇すれば、来季出場の神戸にもいい刺激になる」

アウェーでの第2戦(日本時間26日)が楽しみだし、横浜FMには勝ってほしい。いや、実力的には勝てる。Jリーグの代表として応援したいね。

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第1戦は、ホームの横浜FMがアルアイン(UAE)に2-1で逆転勝ちした。

ACLのタイトル獲得は横浜FMだけでなく、Jリーグ全体にとってもステイタス。来年6月から7月にかけて新しいフォーマットのもと開催されるクラブW杯にも、昨季優勝の浦和と共に2クラブが出場となる。また、Jリーグ勢が連覇となれば、来季のACLに出場する神戸が「俺たちも」となる。そうやって、いい流れをつくりたい。

第1戦を振り返ると、横浜FMの勝利は妥当だ。アウェーのアルアインは守備重視。サイドバックも攻め上がらず、前線にはワントップのラヒミだけ残してのカウンター狙い。そして、その狙い通りに前半13分、カウンターからラヒミがチャンスをつくり、先制点を奪った。

横浜FMは先制されても慌てなかったし、それまでの試合運びも決して悪くなかった。それでも、アルアインは前半30分に再びカウンターからチャンスをつくり、2点目を奪ったかと思ったけど、VARチェックでオフサイドを確認、ノーゴールに。あれで0-2になっていたら試合は終わっていただろう。ヒヤリとしたよ。

後半に入ると、横浜FMは選手交代も使いながらたくさんチャンスをつくり、後半27分、41分と得点を奪って逆転した。たくさん詰めかけたサポーターの声援も選手を後押ししたと思う。ただ、本音を言えば、あれだけチャンスがあったのだからもう1、2点取っておきたかった。まあ、相手GKがよく頑張ったね。2点は防がれた。

僕が選ぶマン・オブ・ザ・マッチはヤン・マテウス。エースのアンデルソン・ロペスが徹底的にマークされ、左サイドのエウベルも持ち味を発揮できない中、ヤン・マテウスは右サイドからドリブル、パス、シュートと個の力で何度もチャンスをつくった。彼がいなければ相手の守備を崩しきれなかった。また、守備でもサボらなかった。

第2戦は当然、アルアインが攻めてくる。勝利ボーナスもすごい金額に設定され、試合開始から全力で点を取りにくるだろう。また、準決勝でもそうだったように、ホームでは白い民族衣装をまとった観客がスタンドを埋め、会場は独特の雰囲気になる。

それに対して、横浜FMは受けに回りすぎないこと。守備重視の慎重な戦いになるのは仕方ないにしても、第1戦のアルアインがそうだったように、アウェーで長い時間、守るだけのサッカーを続けるのは苦しいものだ。

だから、1-0ではなく0-0で試合が始まったと思って、展開や時間帯によっては人数をかけて得点を奪いにいく、そういうサッカーをすべきだろう。

その意味でカギを握るのは、やはり前線の3人のブラジル人(アンデルソン・ロペス、ヤン・マテウス、エウベル)だね。エウベルと交代で出てくるだろう宮市にも期待したい。エウベルよりも守備で計算できる宮市をスタメンで起用し、得点が欲しい場面でエウベルを投入するのもアリだと思う。

相手は手ごわいけど、スーパーな外国人がいるわけでもないし、冷静に両チームを比べれば、横浜FMが勝つチャンスは十分。頑張ってほしいね。

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