9月9日(日本時間10日)に発売が噂されるiPhone6。アメリカではニューヨークのApple StoreにiPhone6購入希望のユーザーが並びはじめ、各ネットメディアから本体の流出画像が公開されるなど、お祭りムードが高まっている。そんな中、iPhone6に関する気になるデータが発表された。
MMD研究所がドコモ、au、ソフトバンクのユーザー3000人(各1000人)に実施したアンケート「新iPhone購入意向調査」によると、iPhone6を購入したいと考えるユーザーは全体の35.7%だった。これは、【購入したいと思う・16.9%】と【やや購入したいと思う・18.9%】を合算した数字となるが、事前の盛り上がりを考えると、アップルやキャリアにとってはやや期待外れかもしれない。
【新iPhone購入意向データ】 購入したくないと思う(27.7%) どちらとも言えない(25.4%) やや購入したいと思う(18.9%) 購入したいと思う(16.9%) あまり購入したくないと思う(11.2%)
このデータを携帯キャリア利用者別に見ていくと、購入意向が最も高かったのがソフトバンク利用者で42.9%、ドコモ利用者33.5%、au利用者30.8%と続いた。
続いて、この購入希望者1072人(ドコモ・335/au・308/ソフトバンク・429)に「新iPhoneの購入希望キャリア」を聞いたところ、ソフトバンクが31.7%でトップを記録した。ただ、購入希望者のうちソフトバンクユーザーが429人と最も多いので、当然といえば当然の結果かもしれない。
しかし、ガジェットに詳しいライターのなおいゆうた氏は、こう説明する。
「ソフトバンクは2008年よりiPhoneの取り扱いを開始しており、ユーザーから“iPhoneに強いキャリア”と定着していることが考えられます。また、新機種発表と同時に孫正義社長の「やりましょう!」で、格安な新料金プランのリリースに期待するユーザーも多いと思われます。現状でも、データ通信の容量で余った分を、翌月に繰り越せるサービスがありますので、iPhoneユーザーにとって料金面でのアドバンテージがあると言えますからね」
【新iPhone購入希望キャリア】 ソフトバンクのiPhoneを購入したい(31.7%) auのiPhoneを購入したい(24.2%) ドコモのiPhoneを購入したい(19.9%) どちらのiPhoneにするか決めてない(17.8%) SIMフリーのiPhoneを購入したい(6.4%)
予約当日の購入希望は、まさかの一桁!
■予約当日の購入希望は意外にも一桁
「新iPhone購入希望日」というデータを見ると、【予約し、発売日当日に購入したい】ユーザーは、9.0%という寂しい数字だったが、もっとも多い38.9%が【予約はしないが、6ヵ月以内には購入したい】と回答した。どのキャリアのユーザーもiPhone6のスペックや、発売直後のレビューなどを見極めてから、という人が多いからかもしれない。
また、iPhone6がリリースされた場合、現行の5や5Sの割引販売も予想されるため、そちらの購入を希望するユーザーもいると考えられる。
【新iPhone購入希望日】 予約はしないが、6ヵ月以内には購入したい(38.9%) 予約はしないが、3ヵ月以内には購入したい(29.9%) 予約し、1ヵ月以内には購入したい(16.4%) 予約し、発売日当日に購入したい(9.0%) その他(5.8%)
興味深いデータとしては、「新iPhone興味のあるサイズ」という、いろいろ噂されるiPhone6のディスプレイサイズに関する項目だ。こちらは【5.5インチに興味がある】が40.7%と圧倒的。
現在、大型ディスプレイのスマホ・タブレットがAndroid市場で人気なことを考えると、現行機種の4インチでは、動画閲覧やゲームで物足りなさを感じるユーザーが多いということなのだろう。
ちなみに現在、流出画像で噂される本命サイズは5.5インチと4.7インチの2サイズでの展開が濃厚だ。
【新iPhone興味のあるサイズ】 5.5インチに興味がある(40.7%) 両方のサイズにインチに興味がある(31.0%) 4.7インチに興味がある(20.1%) わからない(8.3%)
以上のデータを総合すると、ユーザーとしては、iPhone6の即買いはしないが、ディスプレイサイズや防水機能など噂されるスペックを確認してから近いうちの購入を考える、ということか。また、キャリアではソフトバンクが人気。とりあえず、これらが判明するのは、9月9日。毎回、新モデルは品薄になるので、スペック的にOKなら即予約するのが入手しやすいかもです。
(取材・文/週プレNEWS編集部)