買ったばかりのiPhoneが手元から落下。しかも、液晶にはダイナミックなひび割れが!! そんな残念なスマホを合コンで披露すると、意外とつかみネタになったりするし通話やメールは問題ないが、できることならこんな事態には遭遇したくない。
では、落下からの破損、水没、そして紛失・盗難などなど、ケータイにまつわるトラブルにはどのように備えるのが最適なのか? 株式会社NTTドコモ、岩本和久部長に伺ってみた。
―現在、iPhoneの破損箇所で一番多いのはどのようなケースなのでしょうか?
岩本 やはり液晶ディスプレイの破損が一番多くなっています。一般論としてですが、ディスプレイのサイズが大きいスマホほど破損する確率が高いです。
また、新機種を購入直後はホールド感が変わって、どうしても文字入力中やポケットからの出し入れ時にケータイを落下することが多くなります。だいたい、新機種購入後、1ヵ月以内に落下させるケースが多いですね。
―このように破損してしまったケータイを補償してくれるサービスをドコモでは展開されてますよね。
岩本 iPhoneやiPadでは、『ケータイ補償サービス for iPhone & iPad』を展開しています。ドコモプレミア会員なら誰でも加入でき、最新のiPhone6、iPhone6 Plusなら月額料金600円でご利用できます。
―ちなみに、iPhoneシリーズの場合、Appleの提供する補償サービスもありますが、そちらとの違いは?
岩本 弊社のサービスの場合は、盗難・紛失もカバーされます。また、全国のドコモショップやwebで受け付けが可能になっています。
―iPhoneシリーズはApple直営のApple Storeでの修理・交換が基本と思ってましたが、ドコモショップでも対応してもらえるんですか?
岩本 ドコモショップにお越しいただければ、状態を確認の上、受け付けさせていただきます。また電話、webでも受け付けができます。受付時間にもよりますが、おおむね翌日にはお手元に端末をお届けすることが可能です。受け取りも、ご自宅はもちろん、ドコモショップ、お勤め先でも可能となっています。
―Apple Storeは確かに便利で親切ですけど、店舗があるのは全国で8ヵ所だけ。全国のドコモショップでサービスが受けられるのは便利度が高いですね。しかし、保険・補償系のサービスでありがちなのが、複雑すぎる補償適用の内容。特にケータイの補償だと『水濡れはOKだけど、水没は補償外』『新品に交換。※ただし購入後1ヵ月以内』などなど、一般ユーザーには不透明な部分が多かったりしますが?
岩本 すべてのリスクに同じ料金で対応したい。それが、このサービスを始めるにあたって絶対に譲れないポイントでしたし、我々がこだわっているところですね。なので弊社のサービスでは『故障箇所によって価格が変わる』『盗難は対象外』といった複雑な内容にすることはありません。料金と補償内容をクリアにすることが、このようなサービスをストレスなくご利用していただくための必須事項だと考えています。
下取りされた機種の行方は?
―補償が充実するのはユーザーにとってはありがたいです。しかし、ユーザーの満足度がアップするにつれ、コストはかさむのでは?
岩本 正直、過去には『申し込みから3ヵ月無料』というキャンペーンを行なったこともあり、赤字の時期もありましたが、今ではお客さまにも満足していただき、ビジネスとして軌道にのってます。
―サービスの充実とコストはどのようにして折り合いをつけたのでしょう?
岩本 一例をあげますと、弊社ではiPhone・iPad、android機種の下取りを行なっております。実は、ここで下取った機種を再利用しているのです。例えば、製造メーカーで修理後に『リフレッシュ品』として交換用に使用したり、また海外で価格的に人気のある機種は中古品として輸出します。そして、完全に使用不可となった機種はレアメタル抽出のため販売します。
このように弊社が下取りした機種を再流通させるシステムを構築できたことで『ケータイ補償サービス for iPhone & iPad』を料金・内容ともにお客様から評価していただけるサービスを展開できるようになりました。
―ドコモって“料金が高い大人のブランド”というイメージがありますけど、実はサービスを考えるとお得感が高いですね。
岩本 例えば、以前ドコモをご利用で、他社からドコモにおのりかえの場合、『家族まとめて割』『おかえりボーナス』『iPhone下取りプログラム』を併用することで、最大43,200円の割引になります。今ドコモをお使いの場合でも、最大32,400円の割引になります。
料金は選ぶ機種や家族構成や年齢によって変わります。ですから、まずはドコモショップで『このような家族構成で、iPhone 6を一番安く使いたい』や『家族全員でiPhone 6にしたい。あと追加でiPadも一台ほしい』という感じで、家族構成や使用状況をはっきり伝えていただくことで一番お得なプランをご提示できると思います。
―ドコモは9月に「フルLTE」構想を発表しましたね。
岩本 そうなんです。都市部を中心に、LTEに使える電波をすべてLTE化しました。それによって、LTEの通信ができる道の幅が格段に増え、ターミナル駅や繁華街など人の多い場所でも、つながりやすく高速なインターネット接続がご利用できるようになりました。例えば、動画閲覧やSNSでの画像や動画のアップロード時に効果を体感できると思います。
弊社は映画やドラマが定額で楽しめる『dビデオ』や雑誌が読み放題の『dマガジン』など、若い方が手軽に楽しめるコンテンツも多く用意してます。なので、各種サービスと併せて若い方々にもご利用していただければと考えております。
(取材・文/週プレNEWS編集部 撮影/石川耕三)