毎月の高額なスマホ料金に悩む人にとって、最近よく聞く「格安スマホ」は魅力的な響きーー。
でも、いざ乗り換えるとなると不安もある。安い裏には落とし穴があるんじゃないの? ITに詳しくないと使いこなせないのでは?
そこで、格安スマホをやたらと上手に使う“上級者”に聞いてみました!
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神原忠明さん(40歳・IT企業勤務)は、なぜ4年も前から格安スマホ、しかもiPhoneを端末にして使っていたのか?
「きっかけは、たまたま購入したソニーのノートパソコン『バイオtypeP』にネット通信用(音声通話機能なし)として日本通信という会社のSIMカードが差してあったことです」
端末ではなく、まず格安SIMに出会ったわけですね。
「バイオはやがて使わなくなりましたが、SIMのほうは格安のSIMフリー端末を購入し、格安スマホとして利用していました。海外旅行先からネット回線を使ったIP電話で日本の友達にタダで電話したりして」
で、iPhoneを格安スマホにしたきっかけは?
「ぼくはドコモユーザーですが、当時はまだドコモでiPhoneの取り扱いはなし。ドコモでiPhoneを使いたくて、ネット通販でSIMフリーのiPhone4Sを購入したんです」
不具合はなかったですか?
「最初にドコモのSIMをiPhone4Sに差したところ問題ありませんでした。快調でしたよ。その後、事情があってドコモのSIMは別の端末用に使うことになり、空になったiPhone4Sに日本通信のSIMを差したら、こちらも問題なく使えました」
今は様子見が正しい?
結局、神原さんは通話用にドコモのケータイ、通信用に格安スマホ(iPhone4S)の2台運用に落ち着く。これが2011年頃の話だ。
その後、SIMカードは日本通信からOCNに乗り換えた。また、通話用ドコモの端末はiPhone5Sに変更している。現在の月額利用料は格安スマホ約1300円+ドコモ約5千円で合計約6300円。
「ドコモは仕事でも使うから通話料がある程度かかる。プランは通常のものですが、実は今、機種変更後の特典で割引料金なんです。割引期間が終了したら月々8千円くらいになってしまうので、格安スマホに一本化するかもしれません」
すると、ドコモを解約し、SIMフリーiPhone4Sに一本化ですか?
「OCNはドコモの電波を使用している業者なので、ドコモで買ったSIMロックiPhone5SにSIMを挿入する方法でもいけますよ」
そうか、その手があったか!
「でも格安スマホの影響で、今後3大キャリアが料金を下げてくれば、とどまる可能性もなくはない。今はどう見ても割高ですからね」
“今は様子見”が結論のようだ。
●神原忠明(かんばら・ただあき) 東京工業大学卒業後、IT企業に就職。子供の頃、実家にあった時計、ラジオ、テレビなど、あらゆる工業製品を分解したほどのメカオタク