クリスマス商戦、年末売り尽くし、そして初売り。量販店が一気に活気づくこの時期は、欲しかったアイテムを手に入れる大チャンスだ。注目のジャンルの目利きが、買い物のコツを大公開!
いよいよ本格的に始まったSIMフリースマホ時代。激安料金はうれしいが、「本当に大丈夫なの?」と二の足を踏んでいる人も多いはず。そこで、大手携帯キャリアを早期退職し、格安SIM業界に参入した某電力系企業に勤めるA部長に話を聞いた。
「大丈夫ともいえるし、大丈夫じゃないともいえます(笑)。参入各社は自らアンテナを立てているわけじゃなく、既存の大手キャリアから回線をまとめて安く借り、ユーザーに小売りしている。通話や通信の品質は、基本的には元のキャリアの性能に準じるので、ドコモ系ならドコモ品質になる…はずです」
気になる言い回しですが、「はず」とは?
「例えば、『これは本マグロです』と切り身を売っていても、大トロ、中トロ、赤身ときて、尾までありますよね。大手キャリアだって、回線の“大トロ”や“中トロ”の部分は安売りしません。『安く頼むよ』といわれたら当然、赤身や尾の部分を切り分ける。難あり、訳ありの部分なら、さらに安い(笑)。だから、しばしば『本マグロなのにおいしくないね』ということが起こるわけです」
おいしくない回線って、どんな回線ですか?
「問題になりやすいのはノイズなどの通話品質と、通信速度の安定度ですね。それを『安いんだから当たり前』と感じるか、『やっぱり安いのはダメだ』と感じるかで評価は変わる。自分の通信データ量、使用地域などに照らし合わせて、格安SIMのメリットとデメリットを理解していれば、実に安くて便利なものだと感じられるでしょう」
なるほど。で、結局、格安SIMはどういう人にとって便利なんですか?
「ズバリ、データ使用量の少ない人は大手キャリアを使うべきです。逆に、YouTube大好き、ゲーム大好き、SNS命…というヘビーユーザーには、格安SIM+SIMフリースマホは最強の味方。時折、通信スピードが落ちる“ブラックスポット”に入り込んだりしますが、使用場所を変えながら気にせずガンガン使えばいいんですよ」
最強のSIMフリースマホがこの3台!
というわけで、ヘビーユーザーが格安SIMと組み合わせるべき最強のSIMフリースマホがこの3台!
●arrows M03(FUJITSU) ユーザー満足度90%を誇る王道機。省電力設計で電池3日持ち、防水・防塵、おサイフケータイにワンセグと、欲しい機能がオールインの超優等生。迷ったらこれを買っとけば間違いない! 市場価格3万円前後。
●SAMURAI REI 麗(FREETEL) SIMフリースマホ界最高のジェネリック機! 日本メーカーの監修による安心のクオリティと、海外製造によるコストダウンは最高のコンビネーションだ。薄い、軽い、美しい、そして安い! 市場価格2万2000円前後。
●P9 lite(HUAWEI) ユーザー対応の悪さを指摘されがちな格安SIMキャリアだからこそ、売り上げ40兆円以上の世界最大級の通信機器メーカーHUAWEIの信頼性は心強い。故障率が低く、直感的な操作性も◎。市場価格2万4000円前後。
◆『週刊プレイボーイ』1・2合併号「年末年始商戦 男のマストバイ家電!!」では、注目のジャンルの目利きが買い物のコツを大公開! 是非こちらもお読みください!!
(取材・文・撮影/近兼拓史)