ＰＣでもゲームが定額で遊べる！ ＰｌａｙＳｔａｔｉｏｎ Ｎｏｗ ｆｏｒ ＰＣ。月額２３１５円＋税で、パソコンで遊べるＰＳ３のタイトルを１８０本以上ラインアップ。対応ＯＳは、Ｗｉｎｄｏｗｓ７ ＳＰ１、８．１または１０。ノートパソコンでもサクサクッと動くのが魅力
音楽や映画が定額制になり、かなりお得に楽しめたりしますが、そんななか、登場したのがゲームの定額サービスだ。それもＰｌａｙＳｔａｔｉｏｎとＸｂｏｘのマイクロソフトが緊急参戦。その内容をまとめてチェック！
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■ゲームの定額制は本当に使えるのか？
―今春からサービスが開始されるＰＳの『ＰｌａｙＳｔａｔｉｏｎ Ｎｏｗ ｆｏｒ ＰＣ』を最速で体験プレイ！ ソニー・インタラクティブエンタテインメントの会田 覚さん、パソコンでＰＳのゲームが定額で遊べるって、どーいうことですか？
会田 Ｗｉｎｄｏｗｓパソコンに『ＰＳ Ｎｏｗ ｆｏｒ ＰＣアプリ』をインストールすることで、ＰＳ３用のゲームをパソコンでもプレイできます。現在、アクションからスポーツまで、１８０タイトル以上配信されております。パソコンだけでなくＰＳ４にも対応しています。
―ホントだ！ パソコンで『みんゴル』や格闘ゲームが動いてるじゃん！！ 気になる定額のお値段は月額２３１５円＋税ですけど、ハッカーでオンライン事情に精通した石川英治さん。この値段設定はいかがでしょうか？
石川 ハッカー的には、マイクロソフト製のＯＳであるＷｉｎｄｏｗｓで、ＰＳ３のゲームが“公式”で遊べることが衝撃ですよ（笑）。ゲームにおいてはガチのライバル関係ですからね。それを実現してるのがスゴイ！
こちらのワイヤレスアダプターで、おなじみのＤＵＡＬＳＨＯＣＫ４をパソコン使用可能。ＵＳＢ端子に刺すだけで即使えますよ！
コントローラーもそのままＯＫ！！
ＤＵＡＬＳＨＯＣＫ４ ＵＳＢワイヤレスアダプター ２９８０円＋税
―そこじゃなくって、定額料金のお話を！
石川 現在、定額サービスの主流になっている音楽・映画・雑誌がだいたい月額１０００円前後です。それと比べると“ちょっと高いなぁ”と感じるかもしれません。でも、そもそもゲームのビッグタイトルって制作費が並の映画以上なんですよ。そう考えると妥当な価格だと思います。それにゲームは一回見たらおしまいじゃなく、継続してプレイできますからね。
―ゲームを継続して楽しめる技術的なポイントありますでしょうか？
会田 ゲームのセーブデータはクラウド上に保存されますので、ＰＳ４・パソコンと端末を変更しても同じところからプレイすることができます。
石川 それ重要なんです！ 例えば、残業してるふりして会社で深夜にゲームできるでしょ（笑）。大人にとってはゲームの定額制って使い勝手いいですよ。
【左】巨大な敵キャラがガッツリと画面上に出現して、かなりの処理能力を必要とする『地球防衛軍４』でも、遅延などすることなく完璧動作！ 【右】格闘ゲームはオンライン対戦にも対応。人気格闘ゲーム『ＤＥＡＤ ＯＲ ＡＬＩＶＥ ５ Ｌａｓｔ Ｒｏｕｎｄ』はスピード感強めのバトルはもちろん、本作ならではの乳揺れもなめらかすぎ！
容量の大きなゲームが快適に動くのは、ストリーミング配信技術が相当なレベル
―石川さん、それやっちゃダメなやつ！ で、アクションからスポーツまでひと通りプレイしてみましたけど、まず気づいたのがオンラインゲームにありがちな遅延がまったくないこと！ スマホゲームですらフリーズや遅延でストレスＭＡＸなのに、この快適度はいったい？
会田 ゲームをダウンロードすることなく、ストリーミング配信で遊べるようにしました。スペックが高くないＰＣでも映像が劣化することはありませんし、パソコンの容量を圧迫しません。
―ゲームのストリーミング配信って、技術的に大変だったりするんでしょうか？
石川 音楽や映画の定額サービスも、ストリーミング配信なんですよ。でも映画のストリーミングなんて、よくフリーズするじゃないですか。それより容量の大きなゲームを扱い、快適に動くのは、ストリーミング配信技術が相当なレベルだと思いますよ。
―そんななか、マイクロソフトもゲームの定額サービス『Ｘｂｏｘ Ｇａｍｅ Ｐａｓｓ』を今春からスタートすると緊急発表！ 日本でのローンチ時期は未定ですが、こちらはタイトル１００本以上で、月額約１０００円とかなりお財布にやさしいプライス設定ですけど？
石川 確かに価格は魅力的ですが、ストリーミング配信じゃないんですよ。ゲームをダウンロードしなきゃいけません。それにマイクロソフトのゲーム機「Ｘｂｏｘ Ｏｎｅ」だけに対応のサービスなんです。これだと、ちょっと一般のユーザーが始めるのはハードルが高いですよ。
まー、僕なら実質Ｗｉｎｄｏｗｓ機である「Ｘｂｏｘ Ｏｎｅ」をちょっとイジって、『Ｘｂｏｘ Ｇａｍｅ Ｐａｓｓ』も『ＰＳ Ｎｏｗ ｆｏｒ ＰＣ』も同時に使えるようにしたいですね（笑）。
マイクロソフトが３月１日に発表した定額制サービス『Ｘｂｏｘ Ｇａｍｅ Ｐａｓｓ』。月額９．９９ドルで、今春より『Ｈａｌｏ ５』や『ソウルキャリバーⅡ』などの人気作を配信予定
月額約１０００円で楽しめる！ Ｘｂｏｘ Ｇａｍｅ Ｐａｓｓ
―それ、“非公式”なやつだから！ では、ゲームの定額制が神サービスになるためのポイントとは？
石川 現在、ゲームのオンライン配信で最大手なのは『Ｓｔｅａｍ』というサイトです。パソコン用のゲームの配信をして、ここの年間売上は３０億ドル（約３５００億円）といわれています。仮に『Ｓｔｅａｍ』が定額制を始めたら、価格・サービス的にもおもしろい競争が起こるんじゃないかと思いますね。
ＰＣゲームのダウンロード販売の最大手で、ユーザー数は１億人以上！ 有名ゲームメーカーが多く参入しており、ＶＲ関連も大充実している
世界最大のゲーム配信サイト Ｓｔｅａｍ
―今後、オンラインで期待する定額制はありますか？
石川 映画、音楽、週刊マンガ、ゲームをセットで３０００円ぽっきり。これをやると、レコメンドで【このゲームを好きな人には、このマンガがオススメ】とかできるじゃないですか。なので、埋もれた過去の名作を掘り起こしつつ、エンタメ業界全体を活性化できると思うんですけどね。
（Ｃ）２０１７ Ｓｏｎｙ Ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｅ Ｅｎｔｅｒｔａｉｎｍｅｎｔ Ｉｎｃ．Ａｌｌ ｒｉｇｈｔｓ ｒｅｓｅｒｖｅｄ．Ｄｅｓｉｇｎ ａｎｄ ｓｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎｓ ａｒｅ ｓｕｂｊｅｃｔ ｔｏ ｃｈａｎｇｅ ｗｉｔｈｏｕｔ ｎｏｔｉｃｅ．ＶＡＩＯＲ Ｓ１３ ｖａｉｏ．ｃｏｍ ※“ＶＡＩＯ”はソニー株式会社の登録商標または商標です。
（取材・文／直井裕太 撮影／下城英悟）