マイクロソフトが2014年から販売するゲームマシン「Xbox One」。標準で500GBのHDDを搭載し、実はWindows機としても活用できる。アップデートモデルの「Xbox One S」も発売され、こちらが実売で3万6000円前後。 マイクロソフトが2014年から販売するゲームマシン「Xbox One」。標準で500GBのHDDを搭載し、実はWindows機としても活用できる。アップデートモデルの「Xbox One S」も発売され、こちらが実売で3万6000円前後。

名作OSであるWindows XPのサポートが2014年に終了し、今年4月11日にはその後継として約10年間も現役だったWindowsVistaもサポート終了に!

『週刊プレイボーイ』本誌で「石川英治のホワイトハッカーなんでも相談室」を連載中のホワイトハッカー・石川英治が解説する!

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―ではでは、石川さん。サポートの終了してしまうOSを使い続けると、なんか問題があったりするんでしょうか?

石川 Vistaの場合、セキュリティの更新プログラムも終了しますので、今後システムの脆弱性が発見されてもPCは危険な状態なままになります。つまり、ウイルスを蓄積してバラまく機械になってしまう可能性が出てくるんです。対応策としては、インターネットから切断するしかない。USBのFlashメモリをほかのPCと共有するのもアウトです!

―ハッカー的に古いOSを使い続けるテクはありますか?

石川 Vistaを完全に削除して、オープンソースのOSをインストールすれば現役で使用できますけどねえ~。

―タダで使えるとか最高じゃないですか!

石川 Vistaに比べたら圧倒的に軽い動作なので、古いPCでもサクサク動くのが特徴ですね。そして、フツーにFirefoxが使えて動画共有サイトも見れますし、MS Officeの互換アプリもあるから、ビジネスにも使えますよ。

―もう、Windowsとかいらないじゃないですか!

石川 ただ、セキュリティのアップデートなどはすべてユーザー自身が行なうことになるので、安全に使いこなすには、そこそこの知識が必要となります。オープンソースの無料OSは、一般のユーザーに推奨できるOSじゃありません。そもそも、どんなOSでもセキュリティのアップデートをできないものは、買い替えるのがベストです。

 リナックスベースの無料OS『Puppy Linux』。Office互換アプリや動画閲覧アプリなど、ビジネスからエンタメまで活用できるOSとなっている リナックスベースの無料OS『Puppy Linux』。Office互換アプリや動画閲覧アプリなど、ビジネスからエンタメまで活用できるOSとなっている

イチ押しはマイクロソフトの「Xbox One」

―では、代替で新しいPCを買うとなると、どんなのがオススメですか? 最近は2万円台とかの格安PCも登場してますけど?

石川 Vistaは動作の重いOSだったので、Windows10の載った5万円以下のノートPCを買っても“速ッ!”と実感できますよ。スペック的にも動画共有サイト閲覧やスカイプなどは、この価格帯でも十分です。

でも、僕の一番のオススメは実はPCじゃないんですよ。

―もう、タブレットで十分な感じですか?

石川 いや、イチ押しはマイクロソフトの「Xbox One」なんです。

―石川さん、それゲーム機じゃないですか!!

石川 ウリとしてはゲーム機なんですけど、これ実質的にWindows10が載ったPCですから(笑)。キーボードとマウスを接続すれば、PCと同じ作業もできます。そして何より、本体も実売3万円以下。モニターを買っても5万円でおつりがくるので、ノートPCにこだわりがなければ、最高の格安PCになりますよ!

●石川英治(いしかわ・ひではる) 1969年生まれ。現役の“ホワイトハッカー”で、ネットワーク犯罪評論家。不正アクセス禁止法の施行(2000年2月13日)以前は、バリバリのハッカーとしてやんちゃなことも