iPhoneを落下させて液晶がバキバキ!
しかも、バッテリーの減りが異様に速い気が……。発売から約3年が経過したiPhone6だと、かなりガタピシ感が強め! これらを安心格安で修理できる方法とは?
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―iPhoneの修理といえば、Appleやキャリアの保証があったような!? これってどうなっているのでしょうか? スマホのことならなんでもお任せ! 月刊誌『家電批評』(晋遊舎)の松田健人さん、お願いします。
松田 iPhoneの購入時、もしくは購入後30日以内に加入できる保証サービスが「AppleCare+」で料金は1万4800円(+税)になります。
―あ、それキャリアでも入れるやつだから、たぶん加入してたと思いますよ!
松田 でも、これは期限が2年間になります。発売直後にiPhone 6を購入していたら、すでに期限切れです。同じく、6sでも今月中には期限切れになりますね。
―は? ちなみに、期限切れの状態で液晶やバッテリーを修理しますと、なんぼ?
松田 6sの場合で液晶交換は1万4800円(+税)、バッテリー交換は8800円(+税)です。ちなみに「AppleCare+」の期間内なら、それぞれ3400円(+税)、無料ですね。あと、Apple Storeへの持ち込み、もしくは郵送になりますので、手間と時間がかかる問題がありますね。
―だったら駅前に急増中の修理屋でいいじゃん! 【液晶交換7000円から!】って看板あったし!! 半額だし、これに決定です。
松田 それ、野良業者です!
―ヤバイやつなのかな?
松田 一部の業者に関してはいい噂は聞きません。例えば、液晶の交換だけなのに「バッテリーも劣化してます」と言って、問題のないバッテリーも交換する。結局、総額でAppleより高くなるという感じですね。さらにデータの復旧サービスは、ほかの業者に丸投げという話も聞きました。技術的に当たり外れが多いのでオススメはできません。
オススメは総務省の登録を受けた「登録修理業者」
―アウトじゃないですか。ほかの修理業者は?
松田 Appleが認めた「正規プロパイダ」があります。「ビックカメラ」や「カメラのキタムラ」が該当します。メーカー公認の修理なので交換パーツは純正品。ただ、値段的にはAppleと大差なく、大都市部中心のサービスとなります。
―ということは、メーカーに修理を回すのが一番?
松田 実はもうひとつオススメがあります。総務省の登録を受けた「登録修理業者」です。レンタルDVDで有名なゲオホールディングスの「ゲオモバイル」や「App Bank Store」が全国展開しています。現在、登録修理業者は25社が登録されており、総務省のホームページで検索することができます。
―で、お値段は?
松田 ゲオモバイルだとiPhone 6sで液晶交換が1万1800円(+税)、バッテリー交換が6800円(+税)になります。「AppleCare+」の初期費用1万4800円が必要ないので、ユーザー的にお得感はありますね。
―でも、やはり正規じゃないから不安も……。野良業者的なプレイがあったりは?
松田 仮に登録修理業者が野良業者のようなことをして総務省へクレームが行った場合、最悪営業停止の可能性があります。一般の企業としてはそんなリスクは絶対に避けますから、そこが登録修理業者の信用につながります。修理後に3ヵ月の保証期間を設けてあるのも魅力です。
それに修理も30分~1時間ほどで完了し、スタッフの技術も安心できると思います。
★後編⇒iPhone修理の保険プランを検証──ユーザーが修理依頼前にやっておくべきこと
★『週刊プレイボーイ』41号(9月25日発売)「新機能満載だけど、お値段は激アゲ! さらに前人未到の4年縛りまで登場!? iPhoneを疑え」では、10万円超えするコスパ面も含め、今月発表された新型iPhone 購入はアリかナシかを徹底検証。
(取材・文/直井裕太 撮影/榊 智朗)