登録修理業者なら最短30分で修理完了!

iPhoneを落下させて液晶がバキバキ! しかも、バッテリーの減りが異様に速い気が…。発売から約3年が経過したiPhone6だと、かなりガタピシ感が強め! これらを安心格安で修理できる方法とは?

前編では、Appleやキャリアの保証、そして駅前に急増中の修理屋について月刊誌『家電批評』(晋遊舎)の松田健人さんに聞いた。さらに、松田さんがオススメする総務省の登録を受けた「登録修理業者」なら「修理も30分~1時間ほどで完了し、スタッフの技術も安心できる」という。

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―30分で修理完了って、それ会社の昼休みにできる! では、実際にゲオモバイルを直撃! アキバ店の林野下譲店長、本当に30分で修理が可能なんですか?

林野下 液晶やバッテリー交換の作業は15分~30分ほど。そのほかに各種書類に記入していただきますので、それを含めて30分~45分です。事前にネットから予約していただくと確実です。

―修理スタッフさんの研修などは?

林野下 もちろん、あります。研修を受けたスタッフが、弊社の作成した修理マニュアルに従って作業をします。修理マニュアルを機種ごとに作成し、総務省の登録を受けたものになります。

―ユーザーが修理依頼前にやっておくことは?

林野下 データのバックアップです。修理時にデータの削除に影響する部分には触れません。しかし、“もしも”の可能性もありますので、お客さまにはお願いしています。

―iPhoneのバックアップというと、純正アプリ「iCloud」。でも、容量が5GBで画像だけでいっぱいに! 何かバックアップがはかどるアプリは? 松田さん、お願いします。

松田 まずはGoogleアカウントの取得です。「Googleドライブ」は連絡先、画像や動画などを無料で15GBまで保管できます。

―あとあと、ゲームや各種サービスのアカウントもなんとかしたい!

松田 実は、アカウントの管理は、「Facebook」が有能です。

―それ、SNSじゃん!

松田 最近のオンラインサービスの多くは、Facebookのアカウントでログインできます。なので、このアカウントひとつで、だいたいのサービスを管理することができるのです。FBを更新しなくても、アカウントを持っているだけで便利です。

―なるほど! ちなみに、画面割れを防ぐ方法ってないんですか?

林野下 端末の四隅から落下すると、軽い衝撃でも割れることが多いです。なので、ケースですね。あと、割れた液晶の隙間から水が入ると、カメラやスピーカーユニットにダメージを与えますので、割れた液晶を放置するのは、新たな故障の原因になります。

月額700円(非課税)で、購入1年未満の端末を補償

―バッテリーに関しては?

松田 正直、バッテリーの劣化は避けられません。ただし、“過充電をしない”“残量50%以上で充電しない”というちょっとしたテクで、急激な劣化は防ぐことができます。

―ちなみに、ゲオモバイルが修理交換する液晶やバッテリーは、メーカーの純正品?

林野下 交換用の各種パーツは、純正ではなく互換品になります。メーカー純正品ではないので、弊社での修理後にAppleの修理を受けられない可能性があります。これらを、お客さまへ説明し了承していただき、修理をします。

―この“修理を受けられない可能性”とは?

松田 Apple自身が“修理を受け付けません!”と明言しているわけじゃないので、“可能性”となるのです。

―純正にこだわるなら「AppleCare+」や「正規プロパイダ」だと。一方で、保険会社が提供するサービスもあるとか?

松田 さくら少額短期保険が提供する「モバイル保険」です。こちらが月額700円(非課税)で、購入1年未満の端末を補償してくれます。

―例えば、2年だと総額1万6800円だから、「AppleCare+」より割高ですよね?

松田 スマホ、タブレット、ノートPC、携帯ゲーム機、さらにそれらの中古機まで対象になっており、最大3台登録できます。通常の補償では対象外となることが多い【破損】【水没】【盗難】もカバーされます。修理は自分で手配して、保険会社に領収書などを送り、保険金を受け取るシステムです。手間はかかりますが、サポートは厚いですね。

このように昔に比べて、iPhoneの修理や保証をユーザーが選べるようになったと思いますよ。

―では、新型iPhoneを狙う方々には、どんなサービスがオススメ?

松田 一度、液晶を割ったことのあるユーザーは、修理しても再び割ってしまうことが多いので、「AppleCare+」に加入したほうがいいでしょう(笑)。逆に端末をケースに入れて丁寧に扱うユーザーは、メーカーの1年保証だけでも大丈夫じゃないでしょうか。

―なるほど。iPhoneの扱いが雑すぎる方は、まずはケースを選択すると幸せになれるかと!

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(取材・文/直井裕太 撮影/榊 智朗)