電子書籍リーダーなのに見開きで読め、質感も紙の書籍そのものな「全巻一冊 北斗の拳」。北斗の拳のコミックス究極版全18巻と、スピンオフ作品を収録している。物理ボタンは4つで、USBなどの端子もナシ。単4電池4本で稼働する

電子版のマンガをお手軽に楽しむなら、定番の電子書籍リーダー、Kindle、そしてスマホが大正解!

そんななか、電子版ならではの“お手軽”要素をあえてカットした驚愕(きょうがく)スペックの商品が登場。その名は「全巻一冊 北斗の拳」

開発元であるプログレス・テクノロジーズの小西享さん。どのような製品なのでしょうか?

「見た目は普通の書籍ですが、ページを開きますと…」

―アーッ! ページの中にディスプレイが入ってる! なぜ、こんな製品を?

「通常の電子書籍リーダーやスマホは“見開きで読めない”や“重量感がない”など、紙の書籍ファンが満足できない部分もあります。そのような方々が楽しめればと思っております」

―紙の書籍ファンが楽しめるポイントとは?

「例えば、本体の重量感とバランスを紙の本に近づけています。実は、製作も製本屋さんが担当しています。今後は、このような製品を増やしていければと思っています」

ある意味、最新の電子書籍リーダーを逆進化させた「全巻一冊」。来年の2月には出荷される予定だ。

ディスプレイ以外の部分は、紙製で通常の書籍のように製本されている。電子ペーパーのディスプレイは、にじみや反射もなく、マンガの線をしっかり表示

閉じた状態だと電子書籍リーダーには見えない風合い! 現在、クラウドファンディング「Kickstarter」で支援募集中。来年2月には支援額により2万5千円~で出荷される予定だ

(撮影/下城英悟)  (c)武論尊・原哲夫/NSP 1983  *写真は試作モデルになります