世界的に増え続ける富裕層がターゲットなら、高価なiPhoneも需要は底堅い?

9月に発表された新型iPhone。多数の新機能や価格も注目を集めているが、実際のところどうなのか?

『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が前編に続き語る、新型iPhoneの評価とは?

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ひろ 先進国の経済不況が続く限り、高い製品は売れにくいわけで、そうなると新型iPhoneの性能がどうのこうのって話より、そもそも携帯電話にそんな高いお金払えないよって人のほうが増えていく気がします。だって、「1千万円の新型レクサスには、こんな機能がついたんだよ~」みたいなことって、多くの人には「知らんがな」って話だと思うんですよ。同じように、10万円超えるスマホも経済状態によっては、「知らんがな」って話なわけで。

ホリ でも、世界的には富裕層は増え続けているから、その人たちが何も考えずに買い換えれば需要は底堅いんじゃない。

ひろ まあ、今でもシェアは低くても利益率は高いですし、これを続けていくっていう算段でしょうね。ただ、AppStore経由の売り上げは、シェアに比例すると思うので、徐々に利益率が弱ってくと思いますけどね。

ホリ どうかな? 富裕層はアプリ課金にお金を惜しまないからね。アプリを作る側としても、 アンドロイド用よりも、iPhone用アプリのほうが売れ行きいいから先に作るもん。

ひろ 堀江さん的には、iPhoneのシェアが下がっても、AppStoreの売り上げは維持できるって考えですか?

ホリ うん。だって富裕層はまだまだ増えていくでしょ。Apple Watchとかもそういう人たちがターゲットだから。これまで時計はロレックスをしていた人に買ってほしいわけだよね。

ひろ 確かに、アジアの国々で富裕層は増えていますからね。

ホリ ここ最近、アジア各国を回っているけど、富裕層の勢いは本当にすごい。みんなお金を使いまくってるもん。

ひろ こういう話を日本人に言っても、あまり理解してもらえないですけどね。

ホリ そう。「?」って顔される(笑)。

日本はマーケットとしてよりも部品を発注する国として見られていく

ひろ 日本人向けのビジネスって、あと10年はいけても、その後はなかなか厳しそうな気がします。って考えると、iPhoneも今後の日本では今みたいな勢いはキープできなくなるかもですよね。

ホリ iPhoneの部品は日本製が多いけど、日本はマーケットとしてよりも部品を発注する国って見られていくだろうね。

ひろ えぇ。新製品を販売するためのターゲットとして意識されなくなることは考えられますよね。

ホリ マクドナルドとかも似たような状況らしいよ。アメリカでは子供が増えているからキッズ向けのキャンペーンが評判になるんだけど、日本ではまったく響かないらしい。

ひろ 日本は少子化の影響ですかね…。

ホリ だからマーケットとしての日本の影響力が落ちていることは事実。これからは、それを直視していかないとダメだと思うな。

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『やっぱりヘンだよね』(集英社)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき)1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『ソーシャルメディア絶対安全マニュアル』(インプレスジャパン)