今年6月に発売してバカ売れしたドンキの“ほぼ東芝REGZA”。この10月、後継モデルがついに登場

発売たちまち完売! 今年6月、ディスカウント大手、ドン・キホーテの“驚安”4K液晶テレビ(50インチ型・5万4800円+税)が話題をさらったのは記憶に新しいが、ここにきて“第2弾”を投入したドンキをはじめ、各社が続々と超お買い得なPBモデルを登場させている。

なぜ、そこまで安いのか!? 狙い目はどれ!?

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「格安4Kテレビ、格安4Kテレビ、今が底値の格安4Kテレビをお見逃しなく~!」

家電量販店の前でマイク片手に熱弁を振るっているのは、毎度おなじみ激安ハンターのじつはた☆くんださん! 選挙はもう終わりましたよ~。

「違いますよ! もう格安4K液晶テレビは買いましたか? 今、史上空前のお買い得ビッグウエーブが到来中なんです。ここで買っておかないと、東京五輪の年に死ぬほど後悔しますよ!」

そういえば最近、家電量販店とかでやたら安い4Kテレビを見かけますが、どれも大手家電メーカーの製品じゃないし、どうなんだろうな~と思っていました。

「甘い! そんなことじゃ、これからも続くだろう過酷な格差社会をウハウハに乗り切れませんよ」(じつはた氏)

でも、一体なぜ格安4Kテレビが盛り上がっているのでしょうか?

「火つけ役はドン・キホーテ(以下、ドンキ)です! 今年6月に50インチ型の4K液晶テレビを5万4800円(+税)の“驚安価格”で発売し、即完売したのがきっかけでした」(じつはた氏)

当時、話題になりましたね。

「それを受け、各社が負けじと格安の4K液晶テレビを発売しているのです。ディフェンディングチャンピオンのドンキも、50インチ型でお値段据え置きの後継モデルを10月3日から発売。今や空前の格安4K液晶テレビ祭り状態です」(じつはた氏)

液晶は開発が終わった過去の技術

でも、なぜ4Kテレビはここまで安くなったんですか? 4Kは画質も高けりゃ、値段も高い。そんなイメージがあったのですが。

「答えは簡単。液晶は開発が終わった過去の技術だからです。4Kはともかく、8K放送になると、有機ELパネルの表現力、画質の美しさには、液晶パネルでは歯が立ちません。長年積み上げ、磨き上げた液晶パネルの技術ですが、すでに国内大手メーカーは開発を有機ELにシフトし、液晶技術には見切りをつけているのです」(じつはた氏)

つまり、時代遅れ!? そうなると、ちょっと手を出しづらいんですが…。

「いやいや、ここでポイントなのが、有機ELは“明日のために開発中の技術”で、4K液晶は“昨日の最先端技術”だということ。4K液晶は惜しくも主流争いに敗れた技術で、決してすごく劣っているわけではありません。実際、現在発売されているどの格安4K液晶テレビも、大手家電メーカー製で市場に売れ残っているフルHD液晶テレビより、画質は明らかに優良。

だって、中身の基板や主要部品は少し前の大手メーカー製4K液晶テレビの技術や部品が多用されているわけですから(笑)。消費者からすれば、4K有機ELに比べて圧倒的に安く、現行のフルHD液晶よりも画質がキレイな4K液晶テレビのほうがおトクでしょう」(じつはた氏)

はい。おトクさは理解できました。

「実際、テレビやロボット家電など、最新技術を使用した家電製品では、最初の発売ロットでは、バグやマイナートラブルが出やすい。それを改善、改良したセカンド、サードロットの製品を買うのが賢い選択といわれています。つまり、脂の乗った一番おいしい旬の時季の製品づくりを大手メーカーが放棄してしまったので、格安4K液晶が一番安くおいしくキレイな画質を味わえるというわけです」

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(取材・文・撮影/近兼拓史)