「Amazon Go」は日本には当分来ない?

1月、“レジなしコンビニ”の「Amazon Go」の1号店がアメリカにオープンした。

そこで、『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が、日本での“レジなしコンビニ”の可能性について議論する!

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ホリ 以前、この連載でも取り上げた“レジなしコンビニ”の「Amazon Go」がとうとうオープンしたね。これで、レジに並んで支払いをせず、商品を手に取ってそのまま店から出ていくことができるようになった。

ひろ アメリカのシアトルにオープンしたみたいですね。100人ほどの行列ができるくらい人気とか。

ホリ それだけの人が並んでも、待ち時間は10分程度だったらしいね。そりゃそうだよね、コンビニで渋滞するプロセスのほとんどはレジに原因があるんだから。

ひろ 仕組み的には商品にICタグとかをつけずに、店内のカメラでなんの商品を手に取ってお店を出たか画像認識で把握しているんですよね。んで、客のAmazonのアカウントに登録されているクレジットカードで決済される仕組みらしいっす。

ホリ 現金が使えないから現金主義のやつらは入れない。普通に世の中を席巻すると思うよ。ここに入りたくてわざわざAmazonアカウントをつくる人とかもいると思うし。

ひろ お店的にもメリットはあるんですよね。例えば、人件費を抑えられるとか。

ホリ 都内のコンビニだと時給1000円オーバーもザラじゃん。その点、Amazon Goは人件費は下がるし、万引きも減る。

ひろ 機械が働くから24時間営業は当たり前。バイトが集まらなくて泣く泣く閉店なんてのはありえないわけですからね。とはいえ、日本には当分来ない気がします。

ホリ なんで?

ひろ そもそも、Amazon自体が日本に上陸してないですから。まあ“法律上”の話ですけど。

ホリ 税金的な観点からするとAmazonは「あくまで日本には倉庫があるだけ」って位置づけだよね。

ひろ 日本では補助業務だけということで、法人税の支払いを逃れています。そんな状況のなかでAmazon Goの店舗を造って商売を始めてしまうと、「日本国内に営業拠点がある」と言われかねない。すると、ネット通販の売り上げにも税金がかかってくる。無人コンビニを数店舗造ったときの利益よりも、日本で法人税を払わないで済むメリットのほうが大きい気がするんですよ。

ホリ 確かに日本に営業拠点をつくるメリットは薄いよね。だから、このシステムを外販する方向が濃厚かな。

ひろ その場合でも、しばらく時間がかかりそうです。まずはアメリカで一般向けにスタートしてからでしょうし、将来を見越すなら中国やヨーロッパになる。今後の市場として日本は縮小してくのがわかっているので、優先順位は低くなる予感がします。

ホリ まあ、日本で積極的に展開するインセンティブは少ないよね。

★後編⇒ホリエモン×ひろゆきが評価する「Amazon Go」のシステムーーサービス過多な日本のコンビニではジレンマ?

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『やっぱりヘンだよね』(集英社)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき)1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『無敵の思考―誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』(大和書房)