動物愛護団体とかが騒いでも、異種移植の技術はどんどん進んでいくと予測されるが…

動物の臓器をヒトに移植する「異種移植」の研究が進んでいるという。

『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏が、注目の技術について議論する!

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ホリ 明治大学や京都府立大学などのチームが、動物の臓器や細胞を人に移植する「異種移植」用のブタを作ったというニュースがあったけど、これ物議を醸しそうな予感がするな。

ひろ 移植用の臓器は不足していますから、臓器不全とかで困っている人には希望の光になるわけですよね。でも、一方で動物愛護団体とかが足を引っ張りそうな気がします。

今でも家畜にストレスを与えないように飼養管理する「アニマルウェルフェア」の普及が進められていたり、ヨーロッパだと畜舎に暖房や換気、照明などの設備が義務づけられていたりしますから。

ホリ 動物を使って人間用の内臓を作る行為は長年研究されてきて、やっと実用化のフェーズに近づいてきたわけだよね。それに海外では、すでに200例以上の実験が行なわれているという。つまり、動物愛護団体とかが騒いでも、異種移植の技術はどんどん進んでいくってこと。

ひろ 過剰なコンプライアンスや倫理の徹底って、社会を停滞させますよね。例えば、日本って遺伝子編集の手術は違法ですけど、中国だと合法で、すでに手術も行なわれていたりします。こうやって技術の差がどんどん開いていくんですよね。

ホリ そうだね。

ひろ 過剰な気配りが、ルールやモラルを作らない国を優位にさせてしまうんです。

ホリ まあ、この異種移植の問題は、最終的には「臓器工場」を造るってことで落ち着くのかな。

ひろ そうですね。動物の体から作るのか、タンパク質から合成するのか、iPS細胞から分裂させるのかわからないですけど、臓器工場ができるのは時間の問題でしょうね。そして、モラルを後回しにできる中国やロシアが、この分野では先行すると思います。あとは本気になったらアメリカも強い。そして、お金があって長生きしたい人が、中国で移植手術を受けるという流れですかね。

ホリ でも、そうなると日本が臓器を作る分野で先行しても意味ないじゃん。

ひろ そうですね、お金持ちは、海外でそういった医療を受ければいいので、どこの国の人でもあんまり関係ないですね。だけど、お金持ちじゃない人はそれができないので、生きるための選択肢が狭くなります。

だから日本は、この波に乗ったほうがいいんです。例えば、日本の技術で異種移植が進歩した場合、保険適用になって、お金持ちじゃなくても生存する可能性が高くなったりしますから。

ホリ つまり、本来は金持ちじゃない日本人が考えなければいけない問題ってことね。

ひろ ええ。

★後編⇒ホリエモン×ひろゆきが問う「臓器不全で死ぬ」or「移植手術をして生き残る」?

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『やっぱりヘンだよね』(集英社)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき)1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。近著は『無敵の思考―誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』(大和書房)