メガドライブのCPUは16ビット。1988年の発売当時としては、超ハイスペックなゲーム機だった。

4月14日、かねてより噂のあったソフト内蔵の復刻版メガドライブについて、セガは「メガドライブ ミニ」(仮称)として2018年に発売すると発表した。海外で販売中の復刻版メガドラ「セガジェネシスフラッシュバック」(以下、フラッシュバック)を輸入する案が持ち上がっているとのこと。

フラッシュバックにはアクションゲーム『ソニック』シリーズなど、往年の名作が85本内蔵されている。昨年、任天堂がソフト内蔵の復刻版「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」を発売しヒットした流れにメガドラも続こう、というわけだ。

メガドラはセガが1988年に発売し、全世界で3074万台(日本は358万台)を出荷した名ゲーム機だ。しかし、90年に登場した「スーパーファミコン」に人気を奪われると、その後は低迷した。

ただ、メガドラには根強いファンがいた。ニュースサイト『ロケットニュース24』編集長のGO羽鳥氏もそのひとりだ。

「ソフトはどれも硬派で、アーケードからの移植や、海外作品が多いのも最高でした。メガドラファンは、よく“信者”と呼ばれますが、そうならざるをえないパッションがあのハードからは漂っていた。メガドラと過ごした青春は、とても幸せでした。

だから、フラッシュバックのラインナップじゃ満足できない。もしメガドラの日本向け復刻版が登場するなら、絶対に入れてほしい作品がたくさんある。例えば、縦スクロールシューティングの名作『武者アレスタ』(東亜プラン)とか、発売中止になった幻の『セガ版テトリス』とか、挙げたらキリがありません」

別の“信者”にも聞こう。マンガ『セガのゲームは世界いちぃぃぃ!』などの著書があるアニメーターのサムシング吉松氏が復刻版に収録を希望するタイトルはコレだ。

●『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』(セガ)

「マイケル監修の超豪華なゲーム。『闇の組織に誘拐された子供たちを救出する』というストーリーもアレですが、マイケルが『ポオォォウ!!』と絶叫すると、敵が整列して曲に合わせて踊りだし、曲が終わった瞬間に全員死ぬっていうシュールさもスゴい」

●『キューティー鈴木のリングサイドエンジェル』(アスミック)

「女子プロレスラー、キューティー鈴木が主人公のプロレスゲーム。登場レスラーが全員ハイレグで、いやらしい。しかも、動かさずに放置するとキューティー鈴木がお尻をフリフリし始める。これが妙に艶(なま)めかしくて…(遠い目)」

名作・怪作ぞろいのメガドラ。復刻版が実現すれば、任天堂にリベンジできる、かも?