コストと量産化、機能性を考えたときに、改良版のスーツが落としどころだった? コストと量産化、機能性を考えたときに、改良版のスーツが落としどころだった?

昨年11月に発売され話題となった「ZOZOSUIT」の改良版が発表された。

『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」で、“ホリエモン”こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏は、新しくなった「ZOZOSUIT」をどう評価する?

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ひろ 「ZOZOTOWN」を運営している「スタートトゥデイ」が「ZOZOSUIT」の改良版を発表したみたいですね。旧式は伸縮性のあるセンサーが内蔵されていましたが、改良版はドット状のマーカーをスマホで360度撮影してサイズを瞬時に読み取る仕組みらしいです。

ホリ 俺、旧式のスーツ持ってるんだよね。

ひろ そうなんですか? あの「GANTZのスーツみたい」って言われているやつですよね。

ホリ そそ。俺の場合はZOZOの広告に出ていたこともあって、早めに手元に送られてきた。実際に使ってみたけど、ちゃんと計測できたよ。ZOZOはプライベートブランドもやっていて、今はTシャツとジーンズを展開しているんだけど、送られてきたやつはピッタリだった。

ひろ でも、改良版は全然違うのになっちゃいましたよね(笑)。旧式のほうが新技術感があって良かったんですけど。きっと、コストとか歩留まりの問題でしょうね。

ホリ だろうね。でも、そのコストって最終的にはユーザーに転嫁すればいいんだけど。配送が遅れるくらいの人気ぶりなんだから。

ひろ あのスーツ、製造コストがそこそこしそうですけど、価格を安く設定しすぎたってこともありませんかね。なんせ無料ですから。

ホリ あと、旧式は「大量生産が難しい」というか「現時点では不可能」と判断したんじゃないかな。そういえば、旧式が発表されたときもそうだったけど、「“ピッタリサイズ”にニーズがあるのか?」という声があるよね。

ひろ 普通のブランドは、SとかMとか決められたサイズのものしか作らないですからね。そのほうが手間もコストもかからないので。

ホリ でも、服って同じサイズ表記でもブランドごとに大きさが微妙に違ったりするじゃん。ものによっては、実質ワンサイズ違うこともある。

ひろ だから現状のオンラインショップは「思っていたのとサイズが違う」という理由での返品や交換にも対応しないといけない。ピッタリサイズだと、そういったロスが減る気がするので、あのスーツには頑張ってほしいんですけどねぇ。

ホリ まあ、コストと量産化、機能性を考えたときに改良版のスーツが落としどころだったんだと思うよ。それに旧式を発表したときに、あの近未来感が相当、宣伝になったから。あとは社長の前澤友作さんが女優の剛力彩芽さんと付き合っているっていう報道も追い風になったよね(笑)。本人はツイッターで認めてたけど、あれはスーツの発表にうまくぶつかっていた。

ひろ たまたまでしょうけどね(笑)。別の大きな芸能ニュースがあって思ったほど盛り上がらなかった感もありますが…。

ホリ (笑)。

★後編⇒ホリエモン×ひろゆきがZOZOSUIT改良版に「爆発的なヒットはしなそうでもったいないけど…」

(構成/杉原光徳 加藤純平 イラスト/西アズナブル)

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ) 1972年10月29日生まれ、福岡県出身。旧ライブドア社長。SNS株式会社オーナー兼従業員。『10年後の仕事図鑑』(SBクリエイティブ)が好評発売中

●西村博之(にしむら・ひろゆき) 1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。『働き方 完全無双』(大和書房)が好評発売中!