ロンドンブーツ1号2号の田村淳堀田茜が、9日に行なわれた「日本酒ソムリエAI『KAORIUM for Sake』記者発表会」に出席。香りの言語化という技術に驚きの連続だった。

視覚や聴覚などに比べ、あいまいな嗅覚。SCENTMATIC社では、現代社会が「これまで視覚優位で技術進化」(来栖俊治代表取締役)してきたなかで、嗅覚に注目。香りをデジタル化した「KAORIUM」を開発した。

今回の「KAORIUM for Sake」は日本酒に特化し、日本酒ソムリエや一般ユーザーによる1万を超えるデータを「KAORIUM」に学習させて、日本酒の風味を言葉で可視化したサービスだ。

例えば『獺祭(だっさい)』なら「涼しげ」「ライチ」などの印象的な単語のほか、「ゆかしい故郷の空」など飲んだ時に思い浮かぶ情景もキーワードとして挙がる。来栖代表によると、日本酒の香りを言葉にすることで「選びやすくなる」「気付かなかった風味がわかるようになる」「感想を友人や家族とシェアできるようになる」という3つのメリットがあるという。

イベントでは田村と堀田のふたりが実際に体験。

ふたりは『伝心(でんしん)』を飲み、「甘みはすごくあって、しっかりめ。でもさらりとしているわけではない、日本酒の強さは感じます」(田村)、「フルーティー、さわやか」(堀田)と次々に感想を言い合ったが、『KAORIUM for Sake』が示したワードは透明感・すっきり・シャープ・ふくよか・ヨーグルト・ぎんなん・アーモンドなど。

それらのワードを見て改めて『伝心』を飲んだ堀田は「全然違います。すごい広がりますね、口のなかで。脳と一体化するってこういうことなんですかね」と、言語化されたことで味わいが変化したことに驚愕。

田村が「アーモンドを探すというか、いるなっていうのに気付けるのが面白い」と明かすと、堀田も「しかもぎんなんもあるじゃないですか。それを探そうとしたら特別な1杯というか、他とはまったく味わい方が変わります」と目を輝かせて、新体験を楽しんだ。

そしてふたりは『七田(しちだ)』でも同じように『KAORIUM for Sake』を体験。田村が「さらっと、すきっと、しゃーんとしてるな」と次々とわかりにくいイメージを挙げると、堀田は「張り合おうとしていません? AIに」とツッコみ。さらに、それでも感想をあげつらう田村に堀田は「AIに頼りません?」と切り返していた。

来栖代表の「言葉は味を変える」という言葉を身をもって実感した堀田は、「脳が香りを理解しやすくなってるから、よりおいしくなってる! これまで正解を探しながら食べていたんですけど、答えがわかると楽しくなる」と最後まで満足気だった。