"ホリエモン"こと堀江貴文氏と元「2ちゃんねる」管理人のひろゆき氏による『週刊プレイボーイ』の対談コラム「帰ってきた! なんかヘンだよね」。

今回のテーマは話題の音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」。前編では、堀江氏が「俺が聞いていることがわかると、ほぼ100パーセント『何か話してほしい』と呼び出される」ため、ほかの人の話を聞くことはまずないと語ると、ひろゆき氏も「実名だと絡まれる可能性が高いので利用する回数が減っている」と明かした。

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ホリ まあ、飲んでいるときに軽く話すにはちょうどいいんだけど、人の話を聞くのはちょっとキツいかな。

ひろ じゃあ、堀江さんはほかの人のトークは、ほとんど聞かないと。

ホリ うん。別に聞きたいことがあったらその人に直接聞くし、ダラダラとクラブハウスの話を聞き続けるのは時間のムダでしかないと思う。

ひろ それってクラブハウスを全否定してません?(笑)

ホリ いや、俺が話すのは「自分の知識を整理してアウトプットしたい」ってことなの。んで、「聞きたい人は聞けばいい」ってスタンス。だから、俺は人の話は聞かないけど、スピーカーとしては活用している。だから全否定はしていないよ。

ひろ 堀江さんは、リスナーとしてのクラブハウスは無価値で、スピーカーとしては価値があるってことですかね?

ホリ そうだね。

ひろ 僕的にはリスナーとしての楽しみ方を探していたんですよ。

ホリ 音声って"文章を読める人"にとって、情報収集の時間効率が悪くない?

ひろ でも、世の中には文字より動画や音声のほうがいいと思っている人はけっこう多い気がしますよ。

ホリ それはある。話し言葉でしか理解できない人が一定数いることは、ユーチューブをやってみてわかった。彼らって、文字は読めても文章とか文脈が読めないの。メールとかメッセンジャーで会議ができない人がいるんだよね。

ひろ 僕的にはクラブハウスの書き起こしがあればいいのになと。リアルタイムで聞く時間がもったいないので。まあ、書き起こしは規約的にアウトですけど。

ホリ 俺は音声という情報密度が低い手段をエンタメとか情報収集手段として使うつもりはないな。

ひろ ニュースを音声で聞くとかならまだしも、クラブハウスみたいな雑談って情報密度は低いですよね。まあ、文章が読めない系の人にはクラブハウスはピッタリかもですけど。

ホリ そそ。だからクラブハウスを聞いている人は、どんどんいろんな話を聞きたがるよね。

ひろ 文脈を読めない人が思っていた以上に多い事実は、ツイッターのおかげでわかりましたからね。

ホリ クラブハウスもどこまで長続きするかは読めないけど、文章を読めない系の人たちは多いから、その人たちを中心にしばらくは話題になるんだろうな。

●堀江貴文(ほりえ・たかふみ)
1972年10月29日生まれ、福岡県出身。SNS株式会社オーナー兼従業員。近著に『それでも君はどこにでも行ける』(光文社)

●西村博之(にしむら・ひろゆき)
1976年11月16日生まれ、神奈川県出身。元『2ちゃんねる』管理人。最新刊は『叩かれるから今まで黙っておいた「世の中の真実」』(三笠書房)

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